2022年11月 八丈島
本当は全国旅行支援の恩恵を最大に生かすために、2泊3日のツアーで八丈島へ行こうと相談していたが、条件を満たすツアーがなくて、個別手配となった。それでも宿の割引き、とりわけ都民は都民割と全国割の併用、さらにしまぽ通貨の利用でなんやかんやでかなりおトクに旅ができ事になった。アシは往復ANA便、金曜日の1便で行き、日曜日の3便で帰る。宿は椿荘。青ヶ島と縁がある宿。
レンタカーは荷物がたくさん積める商用ワゴン車。乗り心地は悪いが、まあしょうがない。とりあえず、八丈富士に登ろうと出かけた。その様子はこちら。
下山して、七合目の牧場へ寄った。
この日、八丈富士の山頂付近はあいにくガスがかかっていたが、下界は好天。三原山もよく見えた。
初日の午後はヘゴの森ツアー。案内してくれる高橋さんの砥石工房まで行った。これまで八丈島で本格的に砥石を作る人はいなかったらしい。プロの料理人からも高い評価を得ているという高橋さんの砥石。小さなカケラの砥石を土産にいただいた。
初日から、八丈富士登山とヘゴの森歩きという充実した1日を過ごすことができた。宿へ戻る前に海辺で夕陽を見ようと行ったが、ちょっと遅かった。
椿荘へ向かう。底土港に近い場所。メインストリート沿いに立っていた。我々の部屋は離れ。仕事で長期滞在している人が多いようだった。夕刻、その人たちが仕事から帰ってきて、1人用の浴室2つは、順番待ち。テレビで大相撲を見てから風呂へ行くと、その方々はもう夕食を食べていらっしゃって、空いていた。
椿荘、事前の下調べでは漁師の宿で魚介類が美味しいと評判だった。19時から夕食。今夜は飲み放題プラン。割引きもあるからおトクだと勧められたみたい。仕事で来ている方々はもう食事も終わっている人もいる。後ろの部屋ではご家族の皆さんがお食事。仏壇の前のお婆さんが、ウクレレをポロリポロリと弾いていた。見ると、民謡用の縦書きの譜面を見ながらつま弾いている。凄いなあ。でもいい感じ。
翌朝、宿の周りを散歩。きれいに晴れ上がっている。よし、八丈小島へ行けそうだぞ。
八丈小島へ行く前に、南原千畳敷へ。溶岩が造った海岸。ここにはイソギクが咲いている、はずだったが、道路の方に少し咲いているだけだった。
さて、そろそろ八重根漁港へ向かうか。その前に公衆トイレへ。と、脇に猫がたくさんいた。
八丈小島から戻って、お昼ご飯はガイドの岩崎さんオススメのうちの1軒、一休庵の明日葉うどん。ぼくは冷やしエビ天にした。明日葉を練り込んだ麺はもっちりしていて美味しかった。支払いを宿でもらったクーポンでしようと思ったら、紙クーポンはダメでアプリにチャージしてからでないと使えなかった。これが大変面倒な手続きが必要で、大慌てした。
たくさんクーポンをもらっているので、使うのは明日にして、今日は使う候補の店を下見。まずは、民芸あき。
酒屋に立ち寄った後、とりあえず島を1周しようと、まずは八丈富士の周囲を一回り、さらに三原山の周りを北から東へ。登龍(ノボリョウ)峠展望台。底土港が見下ろせる。
さらに細いくねくね道を島の東側を南下して、温泉へ入っていくことにした。
宿に戻り、夕食。今夜は夕食後、せっかくなので外へ飲みに行こうと計画している。だから、朝、夕食は控えめにしてもらえると嬉しいな、と言っておいた。さて、テーブルにつくと、ありゃ今夜もたくさんおかずが並んでる。後で飲みに行くのを前提に、今夜はひとり中瓶1本ずつが割り当て。明日葉のおひたしはナメタケ和え、これがいける。
宿に戻った頃から激しい雨が降っている。食後も降り止まない。どうしようか。宿の人はお店まで送ってあげると言ってくれた。帰りはタクシーを呼んでねと。部屋に戻り、皆で検討したが、この雨の中、さらにこの満腹の中、外飲みはパスかな、ということで部屋飲みに変更した。
最終日、雨はまだ少し残っている。気がかりは帰りの飛行機。羽田から八丈島への全便、視界不良のため引き返すかもしれないとの案内が出ている。朝1便は、一度着陸しようとしてできず、8の字を描いて再挑戦、なんとか着陸した。なんとかなるかな。
朝食後、しまぽ通貨で宿代を精算し、チェックアウト。今日は特に予定はない。まずは昨日から続いている24時間八丈太鼓の会場へ。
さてお次は植物園へ。園内には八丈島のキョンがいる。12年前にここで初対面した時は感動したもんだ、これがあの八丈島のキョンか、と。が、今や房総で大量繁殖しているらしい。ありがたみが薄れたか。
お昼ご飯は、岩崎さんから教えてもらったもう1軒、菜々屋の豆乳担々麺。辛みがマイルドになるんだね、豆乳によって。へええ。なかなか美味しい。一休庵も繁盛していたが、この店も大繁盛。若者たちは麺類と餃子、あるいは小丼を注文している。
黄八丈の店に立ち寄る。
その後、えこあぐりまーと、という農産物直販所へ。隣接する温室が面白かった。
服部屋敷は屋敷が残っているのかと思いきや、痕跡すらない。太鼓や踊りのショーを見せる施設だった。片隅に昔の資料やら少々展示してあった。
最後に歴史民俗資料館。市庁舎内に仮移転中。考古資料など展示されているが、足が止まったのは八丈小島関連の展示。すると、ガイドの方がやってきて、いろいろ詳しく話を聞かせてくれた。ご自分でも資料を読み込んで勉強していらっしゃる。展示スペース下からご自身のファイルを取り出して、説明してくれた。実に面白かった。
さあ、そろそろ空港へ向かおう。レンタカーの支払いは残額のクーポンと不足分をキャッシュで精算。あとは無事、羽田からの飛行機が着陸さえしてくれれば帰れる。ちなみに3便は満席。レストランで生ビールで乾杯。いやあ面白い島旅だった。お、どうやら帰れそう。無事に着陸したようだぞ。