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2022年11月 八丈小島
今回の八丈島行きの主要目的のひとつが八丈小島へ渡ること。同行しているジュンさんは八丈島に親類宅があり、これまで何度も来島しているが、小島へは渡れずじまい。チャンスがあるならと、同行に至った。八丈島へ来て2日目、午前中に小島へ行けることになった。やったあ、ラッキー。集合場所は八重根漁港。優宝丸という漁船が運んでくれる。
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今は息子さんと2人で船を動かしている。
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小島ツアーは岩崎さんという女性ガイドが引率してくれる。我々5名の他に、関西方面から来た4人組が島でビールを飲むんだと、保冷ケースを抱えて乗船した。岩崎さんは、これまでいろいろな目的の人を案内したけどビールを飲むための人は初めてと笑っていた。他にダイビングのグループも同行。小島周辺はダイビングスポットとしてもいいらしい。さらに、ある程度の乗船人数が揃わないと、燃料高騰の折、ツアーとして成立しないようだ。
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急な崖をよじ登ると平らで開けた場所に出た。おお、一面のイソギクだ。
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昔、小島のこちら側(南側)には宇津木という集落があった。反対の北側には鳥打という集落があり、そちらの方が平らな部分が多く住みやすいが、冬には北風が厳しいそうだ。昭和44年の全島離島直前には鳥打の人口60人、宇津木が31人だった。10年ほど前から鳥打の方にはクロアシアホウドリが秋から春にかけて繁殖活動のため渡ってきてるので、その間は鳥打側には上陸できない。平らな滑走路がないとクロアシアホウドリは飛び立てないのだそうな。
さて、宇津木集落跡、石で囲われた所があった。島の人が拝んだ場所、南方の島でいうところの拝所(ウガン)のような場所かな。陶器などの遺物もある。岩崎さんが見せてくれたのは、こういう場所にあった江戸時代の銅鏡だった。
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さて、少し歩いてみる。遺構が少し残っている。
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八丈島まで船を出して運んだという。
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港から舟を引き上げるためのウインチとその収納庫が残っている。
海上からこの建物は見えたが、まさかこのようなものとは思わなかった。
小島には古くは室町時代頃から人が住んでいたという。平安末期の武将、源為朝がこの島で自害したという言い伝えが残り、為朝神社も旧集落の最上部に立っていた。集落は高台にあり、小径を登っていかなくてはならない。小径、といってもロープで囲われただけのものだが、なんとこれが都道。春先には東京都が都道の草刈りをするという。
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墓石だけは今も残っている。
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海岸の方から運び上げるだけでも大変だったことだろう。
集落跡を通り抜けると、小中学校の跡が現れた。唯一の広い平らな場所。昔は、反対側の鳥打にも小中学校があり、運動会は1年おきにそれぞれの校庭で行われ、全島民が集まったという。
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かろうじて1戸あたりひとつの白熱電球1個が灯される程度だったそうだ。
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暮らしを書かれた本。貴重な昔の写真も掲載されている。
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下の平らな場所へ戻り自由行動。4人組の方々は念願のビールタイム。この人達、本当は昨日のヘリで青ヶ島へ行くつもりだったそうだが、ヘリに乗り込んで飛ぶのを待っていたら、プロペラが回らず、故障ということで行けなくなり、それで小島ツアーに参加したとのこと。お気の毒に、と思いきや、この方々、とんでもないお金持ちだった。北海道から沖縄まで全国の港に船を6隻係留してあるそうで、いつもは世界遺産巡りの高いツアー(ありがたいことに古巣のJ社ツアーらしい)で各地を巡っていらっしゃるのが、コロナ禍で海外へ行けないので、国内の島々を回っているとか。そう言われれば、なんとなくお金持ちの匂いがしていたけど。
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奥に見える小島の脇の小さな島、一時は鳥の営巣地になって島が鳥で埋まっていたそうな。
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増えてしまった。島の植生を守るためという大義の下に駆除をしたという。
ダイビングの人たちは1ダイブで帰っていったので、迎えの船が来るのを待たねばならない。
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お迎えの船はスピード上げてやってきた。
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見回せば、広い海の上のあちこちに雨が降っているのが分かる。
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買える。ひとり1万1000円のツアー代、2名分を支払った。。