2022年3月 最後の18きっぷ(大磯、上野、新橋)
18きっぷの最後の1回分を使って、まずは大磯へ。旧知の写真家、小澤忠恭さんの個展開催中。大磯駅に着くと、ホーム右脇の土手に桜が満開。この季節に大磯へ来たのは初めてかも。駅前のエリザベスサンダーホームの桜も花盛り。
右手へしばらく歩き、会場のギャラリーさざれ石。
こちらへは久しぶりかな。11時、オープン直後のギャラリーには先客4名。今回は写真の展示販売だけでなく、小澤家にある膨大な掲載誌を200円で持ち帰って下さい、というコーナーもある。昔の旅もおいてあったはずだが、早々になくなったみたい。ノジュールはまだあった。
大磯に移り住んで、もう14年という。すっかり、こっちの人になったね、小澤さん。実は、同郷、岐阜の出身なのだ。
そして、一角では、モノクロ作品をフィルムから一度デジタルスキャンしてプリントしたという作品群。潰れているとばかり思っていた暗部が、しっかり出てくるそうだ。
ギャラリーでコーヒーを1杯飲んで、切通を抜けて海岸縁へ。この感じが、何ともいいんだよね。
大磯港。防波堤には釣り人多数。
漁港も今は静かな時間。
生シラスを買って帰りたかったが、残念。
大磯駅へ戻る。駅前の八百屋に、このあたりの名物マコモダケがあれば買いたかったが、季節が違うそうな。そうか、写真展はいつも秋だったんだ。
駅の左上に見える立派な建物。いつも気になる。
さて、東京方面へ戻る。御徒町駅で下車して、スポーツ用品店をひやかす。そうだ、上野公園に寄ってみよう。アメ横は人でいっぱい。上野公園へ上がると、清水観音堂前の枝垂れ桜も咲いている。
不忍池辯天堂も賑わっているようだ。
枝垂れ桜のアップ。
今年も上野公園は、花見は観て歩くだけ、飲食は禁止。それでも大勢の人が来ていた。
おや、シャガも斜面に咲いている。
いつになったら、桜の木の下にビニールシートを敷くことができるのだろうか。
桜を見る人々の顔は、それでも皆さん、幸せそうだった。マスク越しではあるけど。
時計を見ると14時半。よし、新橋へ戻るか。昨年秋に、知人が新橋駅前に開店した居酒屋の店長になった、という噂を聞いた。年明けに行こうかと思ったが、マンボウ発令で機会を逸していた。15時開店を目指して、分かりづらいビルの5階へ。
と、そこにいたのは、やはり、昔雑誌のデザインの仕事でお世話になった女性Oさんだった。いや、びっくり。事情を訊くと、デザインの仕事が減ってきて、数年前から居酒屋でバイトをしていたら、名古屋に本店があり、都内はじめ各地に飲食店を出店している日本酒メインの酒屋さんが、新たにここへ出店するので店長をしないか、ということになったそうな。それまで日本酒にとくに興味もなかったはずだが、昨秋開店以来、猛勉強中らしい。店内は立ち飲み、1杯500円。なかなか好ましい酒が並んでいる。
蔵にも行ったことがある広島の龍勢、純米吟醸から。酒米は雄町。
こちらは新橋駅の真ん前、目の前には線路が見える。新幹線も走ってるぞ。窓際の席には鉄道好きのお客さんが来るという。
勤めていた会社の連中も少しは来てるみたい。が、ほとんどの人はOさんがこういうことしてるのを知らないはず。おつまみは3点盛りで。
あれこれおしゃべりして、〆の1杯。やはり、龍勢で夜の帝王。濃いお酒。
いやはや盛りだくさんの1日だった。18きっぷのおかげで、行ったり来たりも躊躇なくできたし。次の18きっぷは夏だな。今度こそ、東北へ行かなくては。