2021年8月 青春18きっぷで会津へ
仙台から鈍行で白石、福島、郡山を経由し、会津若松を目指す。車窓には磐梯山。
さらに雪の残る飯出連峰の山並み。
会津若松駅前には赤べこがお出迎え。しかし暑い。この日の天気予報では会津若松、最高気温37℃と報じていたが、体温より外気の方が暑い。
町の中を歩くのはヤバいと思い、駅近くの蕎麦屋で昼を食べるつもりだったが、なんとコロナのため昼の営業停止中。しょうがない、がんばって町の中の老舗、桐屋権現亭へ向かう。古いお店があちこちに。
桐屋、これまでは別の場所にある夢見亭に何度か行っていたが、そちらは閉店になったそう。目指さなくてよかった。さて何を食べようか。ヱビスビールとすだち蕎麦。おつまみのキュウリをサービスで出してくれた。蕎麦もさっぱりして美味しい。
さすがにこの暑い中、これ以上町中を歩く気はせず、1本早い列車で磐梯熱海へ向かうことにして、タクシーを呼んでもらった。磐梯山の方に大きな観音像。
会津若松駅で買った桃グミ。
さて、磐梯熱海駅。ここも当然、暑い。駅前で缶ビールなど買い込んで宿へ向かう。
今夜のお宿はこれまで何度か泊まっている、紅葉館きらくや。去年と同じく、先日届いたバースデー割引ハガキ持参。ひとり1泊朝食、4500円。
さあ、何はともあれ、大浴場へ。日帰り入浴のお客さんも多い。風呂上がりはビール飲みつつオリンピック観戦。
いつもはこちらへ泊まる時は、夕食は郡山の門土庵で済ませてから泊まっている。今回ももちろんそのつもりだったが、予約の連絡をしたら、郡山市からの要請により休業中とのこと。残念無念。そこで、初めてこの宿で夕食を摂ることにした。あらかじめセットメニューを予約することも可能だったが、アラカルトで食べることにした。酒類の提供は19時までとのことなので、17時過ぎに食堂へ。窓際の席。酒は地酒、さわやか。すっきり系の日本酒。目の前に百日紅の花。
会津の味3点盛、ニシン山椒漬け、山ウド、棒鱈。
そして、浜通りの名物、メヒカリ唐揚げ。
次の酒、天栄村の廣戸川の蔵元が醸す石背(いわせ)を、もっきりで。おお、こりゃ旨い。
長沼町のお豆腐屋さんの冷や奴。醤油差しが可愛い。
さらにチキンカツ。サクッと揚がっていて上等。そして一緒に出されたソースがいい。福島のソース。モモなど福島産の原料。
ぼちぼちお客さんが入り始めてきたので、部屋へ引き上げた。そして、貸切展望風呂。石風呂。真ん前を線路が走っている。鉄ちゃんなら大喜びのはず。
寝る前にも大浴場へ。露天風呂もいいが、ちょいと狭いけど、ぬる湯が一番好き。ゆっくり浸かって、部屋でワンカップ。
翌朝、まずは大浴場へ。内風呂、露天と浸かる。
そして、ぬる湯。
少し曇り加減の空を見て、散歩に出かけた。宿の近くの温泉神社。元は湯泉神社と呼ばれていたそうだ。
朝も早くから、働き者のおばあさんが歩いていた。
町の中に洒落たコーヒーの店があった。後で寄ってみよう。
百日紅の花が、ここにも。
宿に戻り、貸切展望風呂の木風呂の方へ。
朝ご飯はバイキング。ここでも使い捨て手袋。コーヒーは読書室で。
昼までチェックアウトタイムを延長してもらえているが、コーヒー屋さんに寄ってみようと、11時前にチェックアウト。宿の裏にあるギャラリーへ寄る。こけしが沢山並んでる。昔の温泉街の写真も。
ichi no ichi という名前の自家焙煎コーヒー店。ハンドドリップでスペシャリティコーヒーを淹れてもらった。頼んだのは東ティモールの豆。酸味と甘味のバランス。いいねえ。
と、突然、土砂降りの雨。ありゃ、しばらく待つか。でも天気予報アプリで雨雲レーダーを見ると、しばらくは雨雲が去りそうにない。傘はあるので、雨の中、駅前の物産館へ。お目当てのものが見つからず、物産館を出たら、雨は小降りになっていた。もう少し待てばよかった。
駅まで行くと、青空も見えてきた。
やがて郡山方面への列車と会津若松方面への列車、双方からやってきた。
郡山駅では、いつも寄っている、もりっしゅへ。福島の日本酒があれこれ揃っている。今月の唎き酒セット。左から、開当男山の山王丸、会津錦のこでらんに、山の井黒星、会津ほまれ純吟巽蔵。つまみは、梅ラッキョウ、タコマリネ、オクラ浅漬け。酒はそれぞれ美味しかったが、しっかりしたボディの山の井と、実にきれいで旨い会津ほまれがよかった。長居しないよう、あとは三春三角揚げを頼んだだけで、終わりにした。
いわき行きの磐越東線は2両きり。
土曜だからか、思いの外、混み合って、ようやく車内が空いてきたのは、出発後時間近く経った小野新町駅を過ぎてから。ようやく、ぬるくなった缶ビールを飲むことができた。いわきから乗り継ぎ、勝田駅で弁当と焼酎缶などを買って、グリーン車に乗り込んだ。
そして、利根川を渡る頃、日が傾いてきた。今年の夏の18きっぷも終わり。