2020年7月 五島列島若松島 4 栗コロッケ 2020年8月2日 18:24 奈留島からのフェリーが奈良尾港に着いた。接岸し、扉が開いて、下船。 奈良尾港からレンタカーで中通島の西側へ出て、桐教会に立ち寄った。車を降りて、教会への道を上っていくと、カニが出迎えてくれた。 長崎県外海から桐地区に移住した信徒たちによって信仰が伝えられてきたという。昭和33年に建てられた教会が海を見下ろす高台に立つ。 桐教会から見下ろす海は青とも緑ともいえる美しい色合い。左の細い川のように見える部分は島との間の瀬戸。さらにその向こうには若松島との間に横たわる若松瀬戸がある。 桐教会の前に立つのは、禁教が解かれた後、五島にキリスト教を広めたガスパル与作らの銅像。 若松大橋を渡ると、いよいよ若松島。若松瀬戸は潮の流れも速そうに見えた。 若松島に入ると雨が激しく降り始めた。土井ノ浦教会の下まで行ったが、一向に雨の勢いが弱まらず、結局車窓から眺めるだけに留めた。 若松島の西北端、今は道路で繋がる有福島に立つ有福教会。急坂の上に立つ教会の前にはマリア像が海に向かっている。 1927年に建てられた有福教会は小ぶりながら、木造重層屋根を持つ造り。 有福教会ももちろん内部拝観は不可。ステンドグラスも外から眺めるだけ、堂の内部にはどんな美しい光が差し込んでいるのだろうか。 有福教会を後にすると、海辺の防波堤にトンビが何か獲物をつかんで飛び立とうとしていた。 有福郷の東側、ここも防波堤で繋がる日島(ひのしま)。古くから交通要衝地として栄え、遣隋使、遣唐使の寄港地でもあった。ここに中世の石塔群が林立している。海上航行の安全と供養のためではないかとされる。 石の組み方によって築造年代が分かるらしい。最古のものは九州で、その次の室町時代にかけてのものは関西地方で造られたと考えられている。 丸や四角に細工された石を積み上げたもの、一枚石を板状に加工したものなどが海辺にずらりと立ち並んでいる。 日島の石塔群の周囲にはハマゴウの花がびっしりたくさん生えていた。 若松島に戻り、龍観山展望所へ行ってみると、小雨の若松瀬戸に若松大橋が架かっている景色が遠望できた。養殖用の生け簀も多い。 同じく龍観山展望所からの眺め。この右手奥に若松港がある。 若松島で人気の宿、民宿えび屋。しばらくは7月中の予約を受け付けていなかったが、直前に確認したら予約再開していたので急遽変更して予約した。 えび屋は料理が評判の宿。刺身は、アジの酢味噌、カツオ、イサキ、イカ。イカがとびっきり美味しい。 イサキのまるごと1匹、煮付け。柔らかく甘い身で、夢中になって食べた。 夕食膳は、タコカルパッチョ、小鉢はトコロテン、鍋はすき焼き。刺身と煮付けの他に、この後、アサリ酒蒸し、揚げたて天ぷらが、1品ずつ運ばれてきた。 熱々の天ぷらはサクサクでとても美味しかった。五島の芋焼酎2種類をロックで味わった。 昭和47年から始まった民宿えび屋の歴史ストーリー1。 えび屋の歴史ストーリー2。 改築を重ねて現在に至る、えび屋の歴史ストーリー3。なかなかいい宿だったが、wifiが部屋では繋がらないのが唯一の難点。 翌朝、宿の前に出てみると、漁船が舫ってあった。 こちらも民宿えび屋の前。ハマユウの花。 えび屋は、朝食も盛りだくさん。焼き魚は、こちらではアゴと呼ばれるトビウオ。 キビナゴの漬けは、お茶漬けにして食べてみて下さいと言われたので、やってみたが、めっちゃ旨かった。 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #若松島 #桐教会 #若松大橋 #有福教会 #日島石塔群 #民宿えび屋 #土井ノ浦教会 4