2019年7月25日 遠野 9 栗コロッケ 2019年8月1日 16:25 遠野市附馬牛町の早池峰神社。早池峰山の南麓に位置する。朝、タイマグラを出て、早池峰山登山口小田越に寄ってから、荒川から林道を走って、ここまで辿り着いた。 タイマグラでもトンボがたくさん飛び回っていたが、遠野へ来てもトンボは多かった。 遠野早池峰神社の拝殿は、くぐり拝殿というスタイル。中央をくぐり抜ける造り。ここで神楽が奉納される。花巻の早池峰神楽はもの凄い人出で見学も大変だが、こっちは訪れる人も少ないようで、素朴な形の早池峰神楽を見学できるそうだ。 遠野早池峰神社の本殿。周囲は大木が生い茂る神さびた杜。 こちらは150年あまり前に立てられた中門、別名黒門。参道から少しずれた位置に立っている。遠野市指定文化財。 遠野ふるさと村。広い園内には多くの花が咲いていたが、ヤマユリがちょうど見頃だった。 ふるさと村には、貴重な曲がり屋が何軒も移築されていて、それぞれ中も見学できる。 これは雨風祭のワラ人形。二百十日前の8月下旬、台風除けに行われる行事で使われる。男根の部分にお賽銭だろうか、硬貨がたくさん埋め込まれていた。 お湯を沸かしている竈の上の柱には、カマガミ様が祀られている。昔、旅の編集をしていた頃、写真家内藤正敏さんが撮影されたカマガミ様の写真を掲載させてもらったことを思い出す。 遠野ふるさと村の1軒の曲がり屋の床の間には、オシラサマが飾ってあった。 一際立派な曲がり屋は、その名も肝煎りの家(庄屋の家)。厩には見事な白馬が1頭いたが、広い厩なのに、なぜか端っこの壁に向かってじっとしていた。 上の方に跨線橋が見えるのがJR遠野駅。走っているのは花巻と釜石を結ぶ釜石線。 遠野駅近くで見かけたマンホールの蓋。市の鳥、ヤマドリがデザインされている。 遠野駅前の飲み屋街、Y字交差点。横尾忠則が好みそうな場所。 遠野駅の駅前通を南に突き当たると、市立博物館。その脇を登っていくと、鍋倉城址。ここは本丸跡。 鍋倉城址展望台から遠野駅方面を眺める。 鍋倉城址の遊歩道にはこんなぶっそうな看板が立っていた。 遠野駅を出た2両編成の列車は、左へ大きくカーブして花巻方面へ去って行った。 最近、メディアにひっぱりだこの「とおの屋 要」。隣には本家の民宿とおのがあるが、こちらはごくごくフツーの昔ながらの民宿だった。 この店で出されるどぶろくは、すべてオーナーシェフの佐々木さんの手により醸された酒ばかり。こちらは玄米スパークリング。微発泡で、微かに玄米の香りが立つ。 1皿目は、ホヤのペースト。パクチーをトッピング。玄米スパークリングの癖のある香りと、ホヤの香りが絶妙にマリアージュ。驚いた。 3皿目のカツオは、どぶろくを造る稲藁で燻されている。それを漬けにしてある。この香りたるや。 この夜は他に客はいなかった。どぶろくも数種類あるが、この時は水もとが出せる状態ではないからと断られ、生酛をいただいた。滑らか。深い味わい。生酛と言えば生酛どぶだが、その久保本家の皆さんが毎年こちらへ来ると言うからこれまたびっくり。 5皿目は亜麻豚の肩ロースとハツ。肩ロースの中にはジャガイモとタマネギが仕込んである。トマトソースの出来もいい。 スタンダードどぶろくを呑んだ後、お燗にしてもいいのでは、とサービス担当に訊くと、もちろん、と返ってきた。素晴らしい。この豊かな味わい。 最後は亜麻豚の煮込み。皿をぬぐえるようにと自家製の美味しいパンも添えられて。もちろんきれいなお皿にしてお返しした。 これが本当の〆のひと皿。玄米リゾット。テーブルに運ばれてくる前から山椒の香りが漂ってきた。わずか数粒載せてあるだけなのに。玄米の美味しさは喩えようがないほど。幸せな笑顔になるしかない。 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #釜石線 #曲がり屋 #とおの屋要 #遠野ふるさと村 #鍋倉城址 #遠野早池峰神社 #遠野早池峰神楽 #雨風祭のワラ人形 #肝煎りの家 #遠野駅 #とおのどぶろく #玄米スパークリング #生酛どぶろく #亜麻豚 9