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2024年11月 石垣島

竹富島の種子取祭を堪能して、石垣島へ引き上げてきた。宿は初めて泊まるAPAホテル。ホテルへ行く前に、近くなので、竹富島の祭りで知り合った前新さんの店へ行ってみた。

昔ながらの荒物屋という感じの店。祝日だったので休みだった。

ホテルはAPAホテルとはいえ、なんだか無理矢理名乗っているような感じ。というのも、大型画面のテレビはあるし、無料で見放題の映画などのサービスも同じなんだけど、BSが映らない。これまで泊まったAPAでBSが見られないなんてことはなかった。後で調べたら、現地のホテルを途中から系列傘下に組み入れたようだった。
晩メシを食べに出かける。今夜は前にも行ったことのある、えいこ鮮魚店。ちょいと歩かねばならない。

ホテルから歩いて20分。相変わらず繁盛しているようだった。昼に予約しておいてよかった。3席しかないカウンター真ん中の席。
生ビールの後は、請福を1合。ロックでボチボチと。
刺身盛り、1人前500円。これが店の名物。ビンチョウマグロ、サワラ、ビンチョウマグロの炙り、オジサン、セーイカ。

海人サラダはハーフサイズがあったので注文したが、ハーフでも丼サイズ。いや、ここは一人で来ると、つまみの量が多すぎて困るんだなあ。あとは近海魚の竜田揚げ。これも大きな身が5つも。〆はヒラヤーチー。これまたビッグサイズ。
さて、石垣島へ来たら必ず寄るミュージックバーへ。ココソネ。冒頭の写真が表。小さなドアはいかにも入りづらい。

たまにしか来れないが、マスターはちゃんと覚えていてくれる。

相変わらず、2台のターンテーブルには、ごきげんな中南米系のレコードが回っている。少しおしゃべりしてたら、おネエさんがひとり。最近、石垣に移住してきて、ゆくゆくはハワイで店を開きたいのだそう。日本なんかすぐに脱出したい、と。すぐに酔っ払って、踊り始めた。何度か頭をぺしゃぺしゃ叩かれたぞ。本当はマスターからいろいろミュージシャン情報を教えてもらいたかったのに。ま、明日もあるから、早々に退散。
翌日、空港まで行って、レンタカーを借りた。本当はこの日、まだ行ったことのない新城島(パナリ)へツアーで行こうと思って予約などしたが、他に参加希望者はおらず、一人で行きたいなら、2人分払えとのことで、そのやりとりが杜撰だったため、そんなツアー会社はゴメンだとやめてしまった。なので、翌日から24時間予約していたレンタカーを1日前倒しして借りたのだ。
で、行き先は沖縄最高峰、於茂登岳。

これが目指す於茂登岳。まだ登ったことはない。
登山口に車を駐めると、先客が4台ほど。珍しい蝶がいるらしく、こんな看板が立っていた。歩き始めたら、すぐに向こうから大きな捕虫網を持ったお兄さんがやってきた。その筋の人たちには知られている場所なのだろう。

林道を少し歩くと、その先は登山道。割と整備されている。

滑りやすそうな赤土だけど、ブロックが置かれたり、階段が作ってあったり。
ヒカゲヘゴだろうか、いかにも南国っぽい景色。
時々、下山してくる人とすれ違う。おおむね歩きやすいが、所々、笹などが行く手を塞ぐ。
雨上がりには相当歩きづらいだろうな。
急に視界が開けて大きな鉄塔が立つ平らな場所に出た。山頂はまだその少し先だった。
標高526m、於茂登岳山頂は深い笹藪の中。最後は藪漕ぎ状態。で、山頂は眺望ゼロ。
山頂の小さな岩に登ると、はじめて周囲の景色が見える。川平湾方面。

登るのに1時間、これはYAMAPの所要時間通り。すれ違ったのは5人かな。下りは2組の外人さんカップルとすれ違った。下山途中、左腕上部が痒くなった。ちゃんと長袖シャツを着ていたのに。翌日以降、赤く腫れ上がって、帰宅後皮膚科へ行く始末。おそらく毛虫の毛がシャツの中に入ったのだろうと言われた。

登山口に駐めたレンタカー。OTSレンタカーで借りたヤリス。
米原のヤエヤマヤシ群落にある店でサトウキビジュースを飲んで一服。
薪を焚いて塩を作っている。その煙に日が射して美しい。

今日は大相撲九州場所の千秋楽。ホテルに戻り、シャワーを浴びて、ビール飲みながら相撲観戦。柏出身の隆の勝は優勝はできなかったが、敢闘賞。よくやった。優勝した琴櫻もお隣松戸の出身だからいいか。
晩メシは今年3月にカミさんと行って好評だった居酒屋へ。

港では与那国島行きのフェリーが夕陽を浴びていた。
酒肴屋迷亭。島野菜の前菜盛合せ。島ラッキョウのゆかり和え、オオタニワタリのナムル、ゴーヤとモーウィの酢の物、四角豆のゴマ和え、パパイヤとニンジンのラペ。
低温調理の牛レバ刺し。これは旨かった。

あれこれ食べて飲んで、やっぱりいい店だった。で、今夜もまたココソネへ。

今日届いたばかりというLP2枚。1枚は1932年の録音。それにしてはめちゃくちゃいい音。

今夜こそ、ゆっくり音楽の話をしようと思っていたら、続々、お客がやって来て、それどころではない。ありゃ、残念。また来るねと、退散。
翌朝、ホテルは素泊まりのため、車でとうふの比嘉へ朝メシ食べに。

かりゆしセット、ゆし豆腐をミニから小へ変更。旨いわ。サイコーの朝メシ。

今日は島を車で1周する。まずは、野底マーペーの展望台へ。

細い山道を登っていく。途中でイノシシを見かけた。そして展望台。左先には野底山頂。
展望台からの太平洋の眺め。
ムラサキカッコウアザミ。

山を下り、北へ。

玉取崎展望台から北を見る。
スジグロカバマダラ。

さらに北へ。

石垣島最北端、平久保崎灯台。

近くの集落の外れに牧場があった。

おとなしそうな馬たちがのんびり草を食んでいた。

島の西海岸を南下。

知花食堂で昼メシ。メニューは3種のみ。そば、みそ汁、トーフチャンプル。で、みそ汁にした。具だくさんで美味しい。700円。

たまには有名観光地も寄ってみようか。川平湾。おっと、久しぶりに中国人だらけ。

遠くから眺めるだけで、早々に引き上げ。

西の端っこ、屋良部岳の周囲をぐるり一巡り。

またイノシシがいた。今度は2頭の子連れ。子はすぐに茂みの中へ消えたが、親はにらみをきかせるかのようにしばし残っていた。
竹富島が見える浅瀬の海には、ダイビングしているのだろうか、船がたくさん集まっていた。

島を一回りした後は、お買い物。JA直営のゆらてぃく市場。

青パパイヤは野菜として料理できる。フルーツパパイヤと共に買った。あとは、島ラッキョウ、島バナナなど。

で、土曜日に休みだった前新商店へ。昼過ぎに行くと、店は開いていたが、誰もいない。15時頃、再訪。

籠を編む材料、アダンの葉を店の前で干していた。
90歳のオジイ手作りの籠、大中小3つセットで7000円。東京や千葉から仕入れに来る連中もいるとか。持ち帰って倍以上の値を付けて売ってるらしい。

サザンゲートブリッジを渡ったことがなかったので、渡ってみた。すると、ぞろぞろ人が歩いている。そうか、クルーズ船が入港していたんだ。ロイヤルカリビアン、上海発、那覇と石垣に寄港、上海に戻る。

近づいてみれば、その巨大さに圧倒される。この埠頭は町からはそれなりに距離があるが、多くの人たちは気にする風もなく歩いて船に帰っていた。

土産を買うのに散財したから、最後の夜は慎ましやかに地元スーパーで惣菜を買って、部屋で缶ビール飲みながら食べて終わりとした。
帰る日の朝、再び、とうふの比嘉へ。

ぶっかけゆし豆腐。ご飯にとろろ、ゆし豆腐、卵黄身を載せ、めんつゆをかけてある。そばもミニサイズながら付いている。850円。

今回の八重山の旅、行き当たりばったりだったが、中身の濃い旅だった。

ピーチ便は定刻に離陸。次はいつ来られるかな、石垣島。


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