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2022年4月下旬 近所の花々

昨日は雨風激しく、台風みたいだった。今日も朝は小雨が落ちていたが、晴れ間がのぞいたので、用事がてら、ギンラン、キンランの様子をパトロールしに出かけた。
まずは、幸谷(こうや)城館跡。こちらは伊藤家の敷地を柏市に託して、市が公園として整備し開放されている。その入口に毎年、ギンラン、キンランが咲くのである。おお、やっぱりもう咲いていた。ギンラン数株、キンランは木の根元にちょいとうなだれて花を付けていた。そして、少し先には立派なキンランが咲いている。

今年もギンランに会えた。
見事なキンランが咲いていた。

一帯はきつね山歴史公園として整備されている。城館跡、といってもいわゆる城というより屋敷に近いのかな。館周りには濠の跡も残っている。有志の方々が手入れをされていて、一角に花畑がある。おお、あれこれ咲いてるわ。

エビネ
こっちにもエビネ。
ホウチャクソウも。
おや、エンレイソウだね。
ヨメナ、かな。
フタリシズカ、花が咲くまでもう少し。
ヒトリシズカもまもなく咲きそう。
キジムシロ
サクラソウは終わりかけていた。
ちょっと無残なサクラソウ。

そして、この伊藤家は、かつて無名の画家にアトリエを提供した。生前はまったく売れない画家だったが、近年、人気急上昇。月、蝋燭など、幻想的な作品。高島野十郎。晩年をここで一人暮らしをして絵を描いた。近所の人たちが野菜などをくれると、お礼に小さな絵をあげたという。もらった人は仏壇に供えて大切にしたそうだ。今や、蝋燭や月の絵は、小さなものでも百万円でも買えなくなったそうな。

高島野十郎の説明板。

看板の後ろの竹林は、タケノコの季節は終わったようで、ぐいぐい伸びきったタケノコが聳えていた。

こうなる前に食べてあげたかったなあ。

伊藤家は今も茅葺きの家をメンテナンスしながら、数棟維持されている。さすが代々の名家。

2年前か、職人さんが屋根の葺き替えをしていた。いったいいくらかかるのかしら。

もう一度、入口のギンランを見た。まだ花が出始めたばかりのかわいいのが1株。いいねえ。

顔を出したばかりのギンラン。

さて、次に向かったのは、増尾城址公園。こちらはれっきとした戦国時代の城。公園内には毎年、ギンラン、キンランが咲いてくれる。さて、今年はどうだろうか。お、ギンランも出てるが、キンランが目立つなあ。

しっかり成長したキンラン。
派手に咲いてくれたねえ。

シャガが公園の片隅に咲いている。

シャガ

先月、見たシュンランも1株だけかろうじて花が残っていた。

シュンラン

先へ進むと、続々、キンランが現れる。いや、今年はキンランの当たり年だなあ。

いい咲きっぷり。
単独で出てる株が多いが、こんなに固まって花を付けている株もあった。

そして、イチヤクソウの群生地。さすがに、まだ花は咲いていない。が、よくよく見ると、ところどころ、蕾が付いていた。半月ぐらい後に、また可憐な花を見せてくれよ。

イチヤクソウの蕾。

うーん、城址公園だけで、キンランは50株ほども見たろうか、ギンランはもう少し後かな、30株ほど見たかな。こんなことは初めて。時期の問題か、年によって違うのか、よく分からない。最後に、かわいいギンランを見納めしてお別れ。

ギンラン


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