見出し画像

2022年12月 喜界島

5年ぶりに喜界島へ。奄美空港では、天候調査中との表示。確かに、空港から沖合にいつも見える喜界島が雨で霞んで見えない。でも定刻に飛び立ち、10分ほどで無事に喜界島の空港に着陸した。わずかな距離だが、ターミナルビルまで、傘か役立たず濡れるほどの強い風雨。

奄美〜喜界島航路は日本でも最短の部類に属する短時間航路。
料金は成田〜奄美のピーチの方が安いのだが。

空港からタクシーでホテルまで。ドライバーが今日は飛行機が引き返すかと思った、と言った。

ビジネスホテル喜界、5年前にも泊まった。
全国旅行支援割で6000円分の地域クーポンをもらえた。

今日は月曜で行きたい店は2軒とも定休日。クーポンが使える廻転寿司大吉で、晩メシ。

目の前に回転レーンはあるものの、回転はしない。
寿司もあるが、居酒屋メニューがあれこれ。ヤギ刺しを注文。そこそこ美味しい。
ゴボウ唐揚げなど食べた後、寿司を少々。酒はもちろん黒糖焼酎。

翌朝、風は強く雲が多いが、雨ではなさそう。

熱々の味噌汁が嬉しい朝食。

5年前は原付バイクを借りて島内を回った。自転車じゃキツそうだけど、小さな島だから車を借りるほどではないだろう、と思ったのだが、雨に降られてめちゃくちやキツかった。それに懲りて今回は軽自動車を借りた。空港前で借り受け出発。

足となってくれた三菱の経。比較的新しい車だった。

島の西岸を時計回りに北上。昔の井戸に立ち寄り。

ウリガー。螺旋状に深く掘られている。

サトウキビがもう間もなく刈り取られる時期。かなり大きく育っていた。

大きなサトウキビの向こうに海。いい眺め。

魔女の木、という名所に寄る。

なかなか趣のある樹だが、なんで魔女なんだろうか。
観光スポット、シュガーロードと呼ばれる1本道。

シュガーロードを走っていたら、喜界馬という看板があった。グローリー牧場にいるらしい。

少し小柄な喜界馬。昔はたくさんいたが、軍用場で徴収されたりして、一度絶えたという。
明治時代にここからトカラ列島宝島に渡った馬は繁殖し、トカラ馬と呼ばれている。
平成30年に喜界島でも復活したそうだ。

道の脇に突然展望台というテラス。確かに奄美大島の眺めがいい。

昨日なら見えなかったはずの奄美大島。よく見える。

島の北部、小野津という集落の外れ、漁港に立ち寄る。

島には小さな漁港がたくさんある。

お、見覚えのあるビーチ。

誰もいない志戸桶ビーチ。

島の東岸に回り込み南下。喜界島サンゴ礁研究所。カフェは営業しておらず。

ミュージアムは無人だった。
廃校跡にある研究所へ行くとスタッフの青年が丁寧に説明してくれた。
島全体はサンゴ礁が隆起して作られている。
最高部は200m、10万年前のサンゴ礁。1年に2ミリ隆起している計算となる。

島の最高部、百之台が最古の地。海岸を見下ろせば隆起の痕跡がよく分かる。

サンゴの下には水を通さない地層があり、崖下に雨水は湧き出る。
島内各地に水が湧き、そこに集落ができてきた。
だから、小さな島なのに数十もの集落が点在している。

規模は小さいが鍾乳洞もある。

ウフヤグチ鍾乳洞。中には照明も歩道もある。

そろそろお昼。農産物加工センターにある、ゆいカフェで、島のバジルや空豆、島で作った塩などを使ったパスタのランチ。隣接する温室にオオゴマダラがたくさんいたのを覚えているので行ってみたら、網にいっぱい穴があいていて、蜘蛛の巣だらけ。最近は放置してるのかなあ。

香りといい味といい素晴らしく美味しかった。

昔ながらのサンゴの石垣の町並みが残る阿伝集落を一回り。

ほっとする景色。人が住まなくなって空き地になっている家も多いが、石垣はちゃんと残っている。
所々に花良治(けらじ)ミカンの実がなっていた。

隣の蒲生という集落にも一部サンゴの石垣が残っていたが規模が小さい。

蒲生で見かけたネコ。

島内には巨樹が多い。

蒲生の夫婦ガジュマル。山の中にある。
こちらは手久津久の巨大ガジュマル。

15時から黒糖焼酎の蔵見学を申し込んである。島には2軒蔵があるが、いま見学可能なのは朝日酒造のみ。車なので試飲できないのが残念。香りだけ嗅がせてもらった。

実に丁寧に説明をして下さった。これは昔使っていたボイラー。
今年の仕込みはもう終わっていた。昨日しぼったばかりの焼酎がタンクに。少し濁っている。
見学すると特別にタンクから汲んで瓶詰めしてもらえる。
これがお目当てなのだ。

そろそろ日が傾いてきた。車を返す前に夕陽を見にいった。

神々しい夕陽が海を染めていた。

さて、今夜は昨夜休みだった店をハシゴ。まずは天晴。郷土料理を楽しめる。

5年前は2晩通った。
サクナの天ぷら。ほんのり苦味があって美味い。

天晴は満席の大賑わい。仕切り板を立てたカウンター席は少々窮屈で、マスターも奥の調理場に篭り切りで話もできず、早々に退散した。向かうのは、ライブハウス、サバニ。
なんと今夜は地元のミュージシャンたちによるライブの日だった。ガラガラなら、5年前のようにカウンター席でジミーさんにギターを弾いてもらって歌おうと思ってたのに、残念。

正式な名前はファンキーステーション・サバニ。
トップバッターはジミーさん。メッセージソングを歌った。
最後は奄美大島から来た西圭吾さん。
大島出身だが、一時、我が故郷岐阜に住んでいたという。
いい歌を聴かせてもらえた。

今夜は少々飲み過ぎたかな。朝日酒造の黒糖焼酎をブランデー樽で寝かせた酒が置いてあったので、ロックで飲んだが、いい香りでクイッと飲めた。さあ、帰って寝よう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?