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2023年6月 加計呂麻島

6月下旬に鹿児島へ行きたい事情ができた時、ついでに加計呂麻島へ行こうと思い立った。ついでにしてはエラク遠回りではあるが。3月に喜界島奄美大島へ来た時は、加計呂麻島には寄らなかったしなあ、と勝手な理屈。
ピーチのバーゲンで3000円余りで成田〜奄美のチケットを確保した。久しぶりにバスで奄美空港から古仁屋へ向かう。一度、名瀬で途中下車。

奄美空港からしまバスで名瀬市内へ向かう。

しまバス本社前で下車し、いつものようにザックを本社ロッカーに置かせてもらい、市場へ。しっかり食べると夕食に差し障りが出そうなので、末広市場のカフェでコーヒーとチーズケーキ。テスト期間で早帰りの中学生が屯してる。

グルテンフリーのチーズケーキはとても美味しかった。
ここは本業はマカデミアナッツの販売、と最近奄美へ移住してきたオーナー。殻が固く、特別な殻割機でないと割れない。常連の中学生男子は上手に割ってみせ、弓道部主将という女子が力任せに割ろうとしても割れない様子を冷ややかに見守っていた。結局、殻割機付きで1袋3000円のナッツを買わされた。

ビールと明日明後日の朝食をスーパーで買い込み、しまバス本社前から古仁屋行きのバスに乗った。1時間あまりで古仁屋港前。事前にアプリで購入していた1日乗り放題パスで400円ほどお得になった。海上タクシー乗り場で船を待ち、17時発の折り返し、みなみ丸瀬相港行きに乗り込んだ。400円。

荷物も持たない若者が瀬相行きの船に乗った。最近、加計呂麻島へ行けば大麻が手に入るという根拠のない噂が蔓延ってるらしい。それかも。

瀬相港にはお世話になるゆきむらのご主人が迎えに来てくれていた。離れに荷物を置き、あれこれ土産を渡せば、ビールタイム。

水ナスの漬物。
カツオ刺身が美味しかった。酢醤油とショウガで。

暗くなる前に庭の花を確認。ひょっとしてと期待してたサガリバナは、まだ蕾。ラン各種や果物があれこれ。マンゴー、レモン、橙など。

サガリバナはまだこんな状態。来月にならないと咲かないようだ。
まるで蜘蛛のようなランの花。
レモンがたくさんなっていた。奥には橙の実もついていた。
ノラが見張り番をしている。

久しぶりなので、と言っても半年ぶりか、女将さんの闘病加減とか、島の最新話とか、黒糖焼酎をやりながら聞き出す。あれ、ご主人が缶ビール2本だけであとはお茶を飲んでる。どうしたのか聞いたら、少し前に頭に木材を落として大きなタンコブができ、医者からは1ヶ月くらいは禁酒を命じられたとのこと。毛細血管が詰まったりしたら大事だと言われたらしい。明日は朝も早いようなので早々に寝ることにした。
翌朝、女将さんは5時過ぎから働き始めていた。民宿は休業状態にして、ランチ営業を始めたのだ。隣の於斉に戻ってきた姪御さんが、島で何か仕事をしなくてはとなり、それなら手を貸してあげるとなったようだ。7時半ごろ、彼女がやってくると、隣のフルーツ農園から、ライチーが生ってるから取りにおいでとお誘い。一緒に行ってみた。

植えてから15年というライチーの樹。ものすごく多量の実がなっていた。放っておくと傷んでしまう。日本で生のライチーは大変貴重で高値で売れる。味見させてもらったが、香り高く甘味も濃くて美味しい!
隣家の本業はマンゴー栽培。外へ出て働いていた息子さんも帰ってきて後継となるべくがんばっている。マンゴーは来月半ばごろ収穫を迎える。すでに予約がたくさん入ってるそうだ。

もぎ取ったライチーを一袋いただいて帰り、あとはおふたりはせっせとおにぎり作り。

ちゃんとコンビニで売ってるような海苔がくっつかない仕様にしてある。具は島味噌や梅干しなど。
スパム握りは、一度スパムを湯通ししてから焼いてあるので食べやすいと人気。250円は安過ぎる。
スモモを食べた。甘酸っぱくて美味しい。
浜辺のオオハマボウの花に、シロジュウジホシカメムシがいた。
庭のド派手なハナビバナにはモンキアゲハ

ご主人のスマホに秋徳の港に小魚の群れがいるとの連絡が入り、投網を用意して向かった。

小魚というよりもう少し大きめの魚の群れがいた。が、深くて少し遠かったので、夕方の干潮時に出直すことにした。が、結局、網が届きそうになく断念した。

目の前の防波堤はずいぶん前から工事をしていてまだ終わってない。税金の無駄遣い。

防波堤近くの波打ち際に小さなヤドカリがたくさんワシャワシャ群れていた。
海辺のテラスには大きなヤママユガがいた。

昼になるとラーメン屋に変身する。

看板が小さくてこれじゃ分かりづらい。近所の蕎麦屋目当てのおっさん3人組が迷い込んできた。
味噌ラーメン、750円。夏場はアゴ出汁、冬はカニで出汁をとる。左上の小皿にはミカン辛子。爽やかな香りと辛味で味変も楽しい。右下は島ウリの漬物。これらも美味。
開店を記念して作られたTシャツ。買ってしまった。裏の小さなネコの絵ががかわいい。

さて、夕方には、納品した店を回り、集金とカゴなど回収。

その前に於斉の直売所へ。有名なガジュマルの近くにひっそり立っている。
いっちゃむん市場には生のライチーが売られていたが、少ししか入ってないのに、1500円! ネットショップではもっと高いとか。それだけ、国産の生ライチーは貴重品。

結局、両店ともこの日は完売。もう少し作っておけばよかった!
さあまたビールタイムだあ。

大好きなテラダ。
イカの刺身もコリコリで旨い。

この日は、曇ったり、雨が降ったり、目まぐるしく空模様が変わった。

きれいな夕焼け空になりかけた一瞬。最奥は徳之島。
夜になるとカエルの鳴き声がうるさいほど。で、網戸に張り付くヤツも。

この日も飲み過ぎ注意で、早目に寝ることにした。
翌朝は5時起きで、隣のフルーツ畑へ。

ドラゴンフルーツの花。朝日が昇ると萎んでしまうらしい。
ドラゴンフルーツの畑。順に花が付いて、実となっていく。

朝一番のフェリーに乗るので、瀬相港まで送っていただいた。途中、アカショウビンとアカヒゲの鳴き声が、道路端の木から聞こえてきた。前日にはサンコウチョウの声も聴いた。アカショウビンの鳴き声は何度も聴いた。何とか姿を見たかったが、それはかなわなかった。

瀬相港に入港するフェリー。

古仁屋港からは空港行きのバスに乗った。

ヒマワリ畑、もう満開。
朝、出来立てのスパム握りを買ってきた。空港でビールと共にいただく。旨い。

さて、次回はいつになるだろうか。

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