2023年3月 奄美大島2
名瀬の町で泊まるのは久しぶり。晩メシ前に少し歩いてみる。
居酒屋一村へ来るのも久しぶり。17時過ぎ、開店早々のため一番乗り。
さて、まだ早い。19時半くらい。たしか隣のぶるうす屋は20時からだったよなとのぞくと営業中。あとで調べたら7年ぶりだった。ここのマスターは同い年。ま、すっかり忘れられてたがしょうがない。でも、ママさんは千葉県の柏から来たと言うと、思い出してくれた。ブルースの店なのに、テレビでWBC。夫婦で興奮しながら見てる。黒糖焼酎をもらってテレビ観戦。表に来月、カラスがライブをやると告知していた。何度かやってるらしい。
翌朝、かつてはバイキング形式だった朝食が事前選択制で和食をチョイス。セルフサービスのコーヒーが不味かった。
さて、早々に出発。今日も快晴。
今日も西海岸沿いに北上。有良という集落に寄ってみた。厳島神社がある。その近くにカフェがあり、ガジュマルのトンネルという看板があったので行ってみた。
昨日まではずっと海の景色ばかり見てきたので、山へ入ろうと、自然観察の森へ。遊歩道が整備されていて、コース図や案内表示などきちんとしている。駐車場脇の資料館でカンアオイが森の入口近くで見られると教えてもらった。
森の中は鳥たちの鳴き声がものすごくたくさん聞こえる。デカい望遠レンズを持った人たちがあちらこちらにいる。むしろ手ぶらな人は僕ぐらいしかいない。
展望デッキへ行くと、入江の向こうに喜界島が見えた。
お、目の前に派手な色の小鳥。さらに、ドラミングの音。姿は見えなかったが、オーストンオオアカゲラかも。
森から出ると道路に鳥ヤさん達がかたまっていた。
さあ山を降りるか、と駐車場に向かうと、白い花。え、時期が早いんでないの?
いやいや大満足。海岸線へ出ようとすると、ソテツ群生地の看板。どこにあるのかと探してたら、向かいの山全体がソテツだった。
海辺の小さな集落、安木場。小さな教会も立っている。海辺に、まるで映画に出てきそうな安木場バス停。
昼ごはんは、秋名小学校近くの、あらば食堂で。お勧めだという定食を注文。近郷で採れた野菜をふんだんに使ったボリューム満点の定食だった。お茶は体にいいクビキ茶。細かく切った木を煮出している。ここは2階が宿にもなっている。
海岸線に沿って半島を越していく。海がトロンとしたブルーに染まっている。先頭の写真は崎原ビーチの様子。
さて、今夜の宿は、赤木名にある伝泊奄美ホテル。チェックインして、2000円分の地域クーポンを受け取った。伝泊とは、奄美大島や加計呂麻島で、古民家をリフォームして宿泊施設にしたもの。中にはその場所に相応しい新しいお洒落なホテルもある。とりわけ、ここ赤木名周辺には、古民家改装やお洒落系など様々な伝泊施設がたくさんある。どうして? とスタッフに訊ねたら、社長がここの出身だからとのこと。言わば伝泊のショールームな訳だ。部屋は2階。お洒落。共用空間にはライブラリーもある。でもテレビは置いてない。
さて、昨日もらったのと合わせて4000円分の地域クーポンを使わなくては。向かったのは、去年暮れにもクーポンを消費したビッグII。黒糖焼酎や奄美の塩、タンカンなど買い込んで宅配便で自宅へ送った。
ホテルに戻り、町を散策。見事な植木の庭があるお宅が多い。
町外れに宿で勧められた居酒屋があり、入ろうと思ったら、開店前なのに満席の貼紙。電話で確認すると予約で一杯だと。あちゃ。しょうがないから、ホテルの隣の店まで戻った。と、ここも残るは1席のみだった。先の店は週末の夜を楽しむ地元の方、こちらは観光客カップル。で、地元の年配の方が飲んでる隣の席についた。生ビール、枝豆、モズク酢、おすすめというエラブチ酢味噌。
カウンターには続々とカップルがやってくる。もちろん観光客ばかり。奥の座敷にも団体客が次々。繁盛してる。黒糖焼酎、里の曙をいただく。隣の方が話しかけてくれた。いろいろ面白かったが、この方の名字が、祈さん。ここで生まれ育ったそうだが、宮崎へ行ったら、宮崎にも同性の人がいて驚いたという。鹿児島や宮崎、あとは神戸大阪あたりに、奄美大島から移り住んだ祈さんがいるそうだ。そうそう、名瀬の一村の大将はこの近くの生まれらしい。へえ。
帰って日韓戦を見なきゃ、と祈さんが帰られて、ぼくも腰を上げた。が、ホテルに戻ってもテレビはないし、ラーメン屋にハシゴした。店のご夫婦、当然、テレビ観戦中。ダルビッシュが投げている。お客は他にいないが、頻繁に持ち帰り注文の人がやってくる。ビールとねぎ豚、餃子を注文。あれ、ダルビッシュが打たれた。ラーメンも追加。おお、逆転したぞ。そろそろご馳走様でした。
伝泊奄美ホテルの朝食は前夜、部屋の冷蔵庫に運ばれていた立派な木箱入り。エッグバーガー、ローストビーフ、ヨーグルトなどが入っていた。へたなビジホの朝メシよりずっと上等で旨い。
ライブラリーにあった昔の加計呂麻島の写真集が面白かった。貴重な記録。ここに写されている小学生達はぼくと同年輩だと思うと感慨ひとしお。
一服後、昨夜、祈さんから教えてもらった赤木名城跡へ登ってみた。神社脇に、聞いた通りハブよけ棒があったので、1本借りて登る。
きつい急登。10分弱で開けた曲輪跡。かろうじて海が見えた。
山を下り、宿へ帰る。さて、今日はもう飛行機に乗って帰るだけだ。