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少し控えめ過ぎたのか ~【櫻坂46】初アルバム『As you know?』の楽曲構成~

櫻坂46として、初のアルバムがリリースされてから1週間経った。
オリコンランキングによると「初週12.1万枚」ということで、ひとまず安心と言ったところだろうか。
内容的に、今までの集大成という位置づけであるため、初速は抑えめかもしれないが、ジワジワと長く愛される可能性を秘めていると言えるかもしれない。
どうしても、改名前の「真っ白なものは汚したくなる」と比べてしまうのだが、今回は、少し新曲の数が控えめという印象である。
シングルを4枚出した後に満を持してリリースされ、ライブでのバリエーションを増やすという点では、同じ役割を果たすはずのものである。
しかし、当初の予想からすると、新曲が5曲というのは、少しおとなしすぎたかもしれない。
「真っ白~」の方は、全形態で16曲もの新曲があったことを考えると、「もう一声!」と言いたくなってしまう。
何より、ソロ楽曲がないのが不思議である。
新しいユニットによる楽曲があり、面白い化学反応を見せてくれただけに、ソロ曲が用意されなかったことがかなり惜しまれる。
櫻坂46を知ってもらうために、名刺代わりのものとして、まだ新規の人におすすめできるアルバムという点では、十分過ぎる仕上がりとなっているが、ファンにとっては新鮮味が感じられないことも事実である。
今回、3形態で新曲を分散しているが、既出曲の構成にほとんど違いがないため、全タイプ購入しようと思わないかもしれない。
そこで楽曲ダウンロードサイトで購入できる「Complete Edition」が注目されることになる。
しかしながら、実際の売上げ状況を見てみると、新曲ばかりが売れている印象がある。
今回は、ハイレゾVer.が用意されたのが救いであろう。
やっとという感じであるが、やはり、良い音源で聞くと、今までの曲も違った印象である。
さほど高価な装備や構成でなくても、手軽にハイレベルな音を聴くことができるのが「ハイレゾ」の魅力であるので、今後のシングルなどでも、是非とも用意していただきたい。

今年の秋は、「As you know?」をひっさげて、全国でライブが行われる。
昨年は小林さんが休業していたタイミングにツアーがあったことから、彼女の勇姿を生で観る機会が少なかったのだが、今年は、もうリミッターが外れた小林さんが観られるかもしれない。
「摩擦係数」以外は、まだパフォーマンスを観ることができていないので、ライブでの披露が楽しみである。
11月の東京ドーム公演に向けて、ライブをやるごとにどんどん仕上げてくるはずなので、2周年記念のライブまでに、どこまで行ってしまうのか。
全国アリーナツアーの中で、確かめていくことにしたい。


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