初の土曜営業後、ビジョンについて掘り下げてみた
先日、初めて営業しました、土曜日に。
そもそも論。
サービス業、土日営業した方がいいよね、とは当然私も考えていました。
でも、オープン当初は、自分の体力も心配だったから週2でスタート。
次第に営業できる日が増えてきたけど、土日はお子さんがいるスタッフにも休んでほしい。
だって子供ができた後、自分自身が「土日営業がある」ことが飲食業を選ばない理由だったから。
でもあちこちから「週末営業してほしい」という声をもらってました。
同時にスタッフと話をしていて、時々ならスタッフも集まりそうなことがわかってきました。
販売に絞る、と決めたのは良いけれど
ちょうど土曜営業を考え始めていた3月頃、実は私、迷っていました。
販売とワークショップの両輪で進もうと決めて始めたお店だけど、実際は製造販売、お店の運営やスタッフの育成で精一杯。
自分でワークショップをやることについては、一旦考えるのをやめよう。
そう決めました。
ただ、そう決めたら、迷いがうまれました。
あれ?どこに進もう?
でも何かできるよう場所も整ってきたし。
もっと楽しんでもらえる形はあるはず。
外部講師ワークショップのように、自分ではない他の方の力を借りて、可能性が広げられないのかな?
そんな時に知り合いのかすやさんがこんな投稿を発信されました。
糟谷さんは、理学療法士さんで、訪問看護など行う会社の社長さん。
医療と社会の垣根を取り払い、相談しやすい場所を作りたい、とカフェの経営などもされています。
その糟谷さんが、自分の出来ることをやりますよ、と公開されていたのです。
糟谷さんとのご縁は、シェアキッチン仲間だったパティシエの薫さん繋がり。
彼女のアトリエがある建物の運営もされている糟谷さんには、ほんの数回お会いしたことがあるものの、急に依頼をするほど面識があったわけではなかったのですが「なんでもやるよ。コーヒーも淹れるよ」と発信されていたので、ダメ元と思って思い切って依頼してみました。
土曜営業の時、コーヒー淹れてもらえませんか?
晴れて快諾。お願いできることになりました。
自分がワークショップをやれなくても、この場所の楽しい要素を増やしたい。
「この場所を、通過するだけの場所にしたくない」という気持ちを伝え、お客様にもご迷惑をかけず、土曜営業を楽しんでもらえる動線ややり方について、糟谷さんと薫さんに話を聞いてもらい。
お店に持ち帰りスタッフとも話し合いました。
雨晴れそれぞれのフォーメーションを想定し、「サタデイクリカ」と名付けた当日。
4月29日、天気は程よく晴れ。
お店の表を薫さんと糟谷さんにまるっとお任せし、
コーヒー豆は、お店から自転車10分のところにある日頃からお世話になっているマグネットコーヒーさんに依頼。コーヒーの試飲販売という形を取りました。
目的は「この場所でどんなことができるか、可能性を探る」
当日は、私自身もフルで作り続けていたので、ほぼお任せ状態でしたが、店頭にはコーヒーの香りが漂い、笑い声が聞こえていました。
落ち着いた時間帯に、スタッフにも交代で試飲してきてもらい、空気感を体感してもらいました。
食を通して、ベーグルを通して、シンプルを提案する
この4月から、ちょっと真面目に学びをスタートさせました。
女性経営者の方から、仕事の仕組み化について学ぶ講座。
そこで自分の、そして仕事の、ビジョンについて考えています。
仕事のビジョンとしては、教室を始めた8年前から掲げていた言葉
「シンプルな美味しさ、時間が作る美味しさ を届ける」
というものがあるのですが、今回この言葉について掘り下げて考えています。
まだ結論は出てないけど、一つ言えることは。
シンプルであることは、選択肢が増えることとイコールなのではないか、ということ。
イメージは、プレーンなパン。白いご飯。
シンプルであればそれだけ、後で好きなように変化できる。
それは多分、生き方、生活なんかとも共通していて、食がシンプルであれば生き方もシンプルになり、ひいてはそれぞれに余白が生まれ、選択肢が増える。
シンプルであるからこそ、持続可能でもある。
とは言え。
私自身、日常生活はなかなかにガチャついてるし、無化調で作っても家族は好きに化学調味料ふりかけてるし、私がコントロールなんてできないw
でもそれもそれぞれの選択。
選択の自由があるのも、シンプルの良さ(と自分に言い聞かせているw)
まとめると
脱線しましたが、今回のベーグル屋クリカ食堂のイベント的「サタデイクリカ」
ベーグルを買うだけでもよし。
会話を楽しみたい人は楽しむもよし。
コーヒーを味わうもよし。
ベーグル1個買うもよし、数個買うもよし。
土曜営業をしたことで、そういう選択肢がこれまでよりも増えたように感じました。
ちょっと大袈裟かもしれませんがね笑
こんなチャレンジができたのも、
糟谷さん、薫さん、マグネットの風間さんはもちろんですが。
お隣の高千穂産業さんが店頭を貸してくださったおかげ。
お客様がマナーを守って楽しんでくださったおかげ。
心より感謝します。
そんなこんなで楽しんでもらえることもわかったので、
次回もどうぞお楽しみに!