7分で完乗 関東鉄道竜ヶ崎線
関東鉄道の竜ヶ崎線は、JR常磐線で上野から50分程度の龍ヶ崎市駅に隣接する佐貫駅から分岐し途中1駅ある入地駅、終点竜ヶ崎駅とわずか3駅4.5kmの路線。起点駅の龍ヶ崎市駅は2020年に佐貫駅から改称され、関東鉄道線の方は、龍ヶ崎市中心部の竜ヶ崎駅があるため佐貫駅のまま残したという経緯がある。常磐線開業時の旧佐貫町は1954年に現龍ヶ崎市に吸収合併されているので、半世紀超の歴史が動いたところ。
竜ヶ崎線
関東鉄道について
関東鉄道で現存するのは常総線と竜ヶ崎線の2路線で、常総線は路線規模で言えば全長50km超で比較にならないが、竜ヶ崎線の方が歴史が古い。常総線は1913年開業に対して、竜ヶ崎線は1900年。今の常磐線が水戸まで開通したのが1896年と、なかなかの古参。
元々現龍ヶ崎市の中心部から東京へアクセスするために常磐線へ接続する路線として開業。同じように常磐線から分岐する路線である鹿島参宮鉄道の鉾田線と合併し鹿島参宮鉄道となり、さらに戦後には常総線と筑波線と合わせて4路線が現在へ続く「関東鉄道」となった。その後、筑波線と鉾田線は不採算のため廃線化、東京に比較的近い竜ヶ崎線と常総線が残った姿が今という状況。元別会社の関東鉄道の2路線は直接つながっていない。
龍ヶ崎市は東京まで1時間ちょっとと、昭和期に流通経済大学の進出や、ニュータウンが作られていてそれなりの人口を抱えている。駅直結ではないものの周辺のバス路線などでつながっている。利用者は減っているものの、ギリギリのところで存続できている。
関東鉄道の常総線もなかなか癖の強い路線なので今度乗りに行きます。ちなみに関東鉄道は鉄道会社ながら売り上げの7割をバスで稼ぐバス会社で、水戸への高速バス、鉄道アクセスが不便な鹿島臨海工業地帯と東京を結ぶ超過密運行の高速バスやその周辺の路線バスが主力。かつてつくばエクスプレス開業前には、東京~つくばを結ぶ高速バスは高速バス日本一の本数を誇った時代もある(今でも東京~鹿島が高速バス日本一)。