40yのタイムは必ず速くなる
皆さんこんにちは。みらいふ福岡SUNS所属プロアメフト選手兼、ボブスレー日本代表の栗原です。
今回は40yダッシュについて話します。
この前日本でCFL(カナダのプロリーグ)のコンバインがあったので、同じ筑波大学の助教授の後輩から(助教授なのに後輩。色々ややこしいな)誘われて見てきました。ちなみに僕はここら辺の研究してたので。
アメフト選手にはおなじみの40yスプリント。これはアメフト選手にとって最も重要な測定種目です。
僕もこのタイムを速くするためにどんだけトレーニングしてきたか。
特にスキルポジションの選手はほぼこれでその選手の能力を判断されます。要はどんなに垂直跳び、立ち幅跳びを飛ぼうが40y遅かったら意味無し。(ちなみにこの2つの跳躍種目の数値が高ければ自然と40yのタイムは速い選手多いんだけど、これは論文で説明されてます。はい。一応筑波大学の大学院出てるので。またアピっとくね)
どんなに切り返し種目の20yシャトルや3コーンドリル速くても40y遅かったら意味無し。
ベンチプレスもどんなに強くても40y遅ければ全く意味無し。
全ては40yってこと。
そしてこの40y、絶対速くなります。
もしこの40yのタイムが、去年より速くなってないのであれば、、、
トレーニング法をミスってる。。。
おそらく40y 4,7とか4,8くらいの選手なら0,1~0,3は速くなる。
じゃーどうするか。
そもそもだけど、測定種目はもちろん能力が重要なんだけど、スキルもいります。そのスキルでタイムは全然変わります。40yなんて陸上で考えたらめっちゃ短いでしょ?だからスタートミスったらもう修正どころじゃない。
そしてもう一つ大きなポイント
日本のアメフト選手に最も足りないもの。
それは陸上競技。
そもそもがスプリントになってない。ランニングの走りになってる。
多くの選手が足が後ろに明らかに流れてる。
実際この前のコンバインを見てみても、明らかに足が流れてる選手が多い。(まじでもったいない!絶対速くなるのに!)
NFLコンバインのスキルポジション選手の40y見てください。
ほとんどの選手が足が後ろに流れずに前に出てる。
これはスキルです。陸上競技経験がない選手がほとんどなのに、そのトレーニングもしないで、なのに40yのタイムを上げるために40yしか走らず、しかも人工芝のアメフトフィールドでしか走らない。
それじゃ大して速くならない。
そもそも、陸上トラックで、40yの倍以上の距離、約80m〜100mくらいのスプリントを覚えないと。別にこの距離は速くなくてもいいから、身体を慣れさせる。これくらいの距離を足を後ろに流して走ってたら疲労と遅さに気付くはず。
慣れてきたら陸上のスパイクも履いてね。スピード感の違いにまた驚くから。
まずはスプリントをしっかり覚える。身体に染み込ませる。
それから40yのタイムを上げるためのトレーニングをアメフトフィールドでやる。
このやり方が1番です。
これは僕で実証済みです。
間違いないです。
40yダッシュを速くしたいアメフト選手の皆さん
早速明日から陸上スパイクを買ってトラックで走りましょう!
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