体をデカく強くしながら足を速くできるのか?
皆さんお久しぶりです。
プロアメフト選手(みらいふ福岡サンズ所属)兼ボブスレー日本代表の二刀流アスリート栗原です。
早速ですが、僕のアスリートとしてのテーマでもある、体をデカくしスピードも上げる。要はパワーとスピードの両方を向上させるトレーニング法が自分の中で完全に分かってきました。今年はコロナの影響もあり、なかなかアメフトの活動が出来ないでいたので、特に身体能力を上げるためにはどういうトレーニングをしたらいいのかを中心にずっと考えながら自分の体を使って実験していました。そして分かってきたことと同時に課題も見えてきたのでそこら辺のお話を今回はします。少し長くなりますが、ぜひ読んでいただけたらと。
まず、体がデカくて足がめっちゃ速かったら、コンタクト系のスポーツではかなり有利ですよね?そもそもデカくて速いって、なんかアスリートとしてめっちゃカッコいいというか憧れというか、これはコンタクト系やってる人達には共通である認識だと思ってます。
体重を増やしながら足を速くすることが可能なのか?
結論、可能でした。
まず数週間前、トップスピードの秒速を正式に測定してきました。その時の体重は90kg。
結果は、秒速10.20m/s
いまいちピンと来てない人多いと思いますが、要は単純に計算すると100mを10秒代で走れるスピードを持っているということ。僕が目標にしていた100mを10秒代で走る、さらにそれを体重90kg以上で走るということが実現可能になりました。
ちなみに同じ計測を昨年の春にもやってます。
その時の秒速は、秒速9,55m/s
これだと100mは11秒台。
昨年より今のほうが秒速で0,65m/s速いですね。ちなみに去年のこの時期の体重は86kg。体重を増やしながらトップスピードを上げることが出来たということ。
そして先週の土曜日、つい最近ですがボブスレーの身体能力テストがありました。ボブスレーでは15m,30m,45mの測定をします。その時の体重は91kg。なぜか短期間でまた体重増えてた。笑
記録は
15m 2.05 30m 3,64 45m 5,17 (ベスト記録更新!)
ちなみに去年も同じ測定をしていて、去年のその時の体重は86kg
記録は
45m 5,31 (15mと30mのタイムを忘れてしまいました。。)
去年に比べて体重プラス5kgで0,14速くなってます。
これでトップスピードも上げ、実際のタイムも上げることが出来ました。
それでは明らかに何が変わったのかというと、
筋トレでのパワーがまず上がってます。今年はスクワットで200kg,デットリフトで200kg、基本的にはいつでも挙げられます。去年はスクワットに関しては上がってませんでした。デットリフトも調子良い時にしか挙げられず。下半身系種目の扱う重りが明らかに上がりました。
あとは、トラックでのスプリント練習の期間と回数が通年よりも増えたこと。それと走り方のイメージを少し変えました。(おそらくこれがかなり影響デカイ)やったのはあくまでイメージとちょっとしたドリルだけです。いわゆる一般的な陸上選手がやってるレベルを求めると正直難しく時間もかかってしまうので、本当に意識とポイントだけ!これが分かったのがマジで良かった。ちなみに僕バウンディングとかめっちゃ下手です。。。これも伸び代だろーけど。それと大事なのはひたすらにトラックを走ること。
それではどのようにしてパワースピードを上げたのか?この栗原式身体能力向上トレーニング法をこれからは皆さんにも教えていきたいと思い、筋トレに関してはちょいちょいではありますが僕のYouTubeに載せていますのでぜひ参考にしてみてください。 https://www.youtube.com/channel/UCZaT-PlWR1unGlGR03ruX8A
また、全てを知りたい方はぜひ僕の主催しているアカデミーに参加してみてください。毎月メンバーを限定人数ではありますが募集しています。ここではここら辺の話や方法を実際に直接教えています。(今はアメフト選手限定のクラスだけですが他競技の選手のクラスも今度作ります)
さて、ここからは課題です。
先日のボブスレーのテストで45m走をゴールした瞬間。
バイーン!!!
倒れ込みました。
何だこの感覚。
なんか急に力が抜ける感覚。別に痛いとかじゃなく。
とりあえず地面に転がって、あっこれはやったな。
と思いました。
ハムの肉離れ。
こんだけのものは初めての経験。
とりあえず原因はある程度分かる。
ここ最近明らかに走るスピードが上がってた。調子良かった。筋力、パワーが増え、より強く地面を蹴っていて今までにない力強さを感じてた。それでいて体重も約5kg増え、動きのキレはより上がっていた。それに体が耐えられなかったてこと。要はめっちゃいいエンジンを積んだけど車体がそれに耐えられるものじゃなかった。心あたりは確かにあった。でもまずは身体能力を上げることだけを優先的に考えていた。
もう自分の身体能力の上げる方法は理解した。これをやればこう伸びる。完全に分かった。なのでこれからはそれに耐えれる体を共に作っていく。今回怪我をしてしまったけど、おかげで課題は浮き彫りに。これでまた凄くなれちゃいます。よし
結局は試行錯誤の連続。トレーニングなんて実際に色々やってみないと分からないし、僕は自分でやってみて自分で効果を感じたことしか基本は信じてない。とはいえやったことないことを否定はしません!それは何事も自分でやってみて初めて分かることだから。そして挑戦に痛みは付き物。そらー色々挑戦して追い込んでればこういうこともある。もちろんそうならない努力は必要。でも今回こんだけやったからやり方が分かった。だからすごくなりたいアスリートの皆さん。今の自分に満足していない皆さん。とにかく色々なことに挑戦しましょう。現状維持が一番の後退ですよ!
しばらくリハビリの日々が始まりますが、
栗原式身体能力向上トレーニング。これに間違いはない!