見出し画像

ロサンゼルス山火事・今後の保険

今回の火事で被害に遭われた方々は保険会社とのやり取りを始められているかと思います。
今日は今回の山火事が今後の保険維持にどう影響するかについて書こうと思います。

モラトリアム発令

1月7日付けでCalifornia Department of Insuranceがモラトリアムを発表しております。
カリフォルニア州で今回の山火事の影響を受けたエリア(該当するZip code)は少なくとも1年間は、保険会社が補償をキャンセル、また更新しないことを禁じています。

今回のモラトリアムの対象となっているのは以下のZip Codeです。

Palisades Fire

90024, 90025, 90049, 90073, 90077, 90095, 90263, 90265, 90272, 90290, 90402, 90403, 91301, 91302, 91307, 91316, 91320, 91335, 91356, 91361, 91364, 91367, 91403, 91406, 91411, 91436

Eaton Fire

91001, 91006, 91007, 91008, 91010, 91011, 91016, 91020, 91023, 91024, 91042, 91046, 91101, 91103, 91104, 91105, 91106, 91107, 91108, 91123, 91125, 91126, 91206, 91208, 91214, 91706, 91731, 91732, 91775, 91780, 93563

Hurst Fire

91321, 91040, 91042, 91311, 91331, 91340, 91342, 91344, 91345, 91350, 91351, 91352, 91355, 91381, 91387, 91390, 93510

Lidia Fire

91042, 91342, 91390, 93510, 93550, 93551 Sunset Fire: 90046, 90028, 90036, 90038, 90048, 90068, 90069, 90210, 91604

Woodley Fire

91316, 91325, 91330, 91335, 91343, 91402, 91405, 91406, 91411, 91436

これらのZip Codeエリアにお住いの方は、緊急事態発令から1年間は守られています。

モラトリアム終了後

今回発令されたモラトリアムが終了する1年後はどうなるのか?
California Department of Insuranceの発表では、モラトリアム終了後、一部の保険会社はリスクの高い地域への保険の提供を停止することが考えられますが、保険会社が補償を提供し続けることへの何かしらのインセンティブ提供することを検討しており、必ずしも補償を失うわけではないと・・・・・。

しかし、過去の災害データに基づいて補償を提供するのではなく、災害予測モデルに基づいて補償を提供するように転換するなどの改革があったとしても、これらは確実に保険料が高くなるのが目に見えています。

FAIRプランについて

もし1年後保険が更新できなかったとしたら・・・・FAIRプログラム?

Fair Access to Insurance Requirements (FAIR)プランとは1968年に設立された、リスクの高い地域で民間保険を拒否された場合、保険へのアクセスを提供するプログラムです。
つまり、これは「最後の手段」で、重要なセーフティーネットです。

https://www.cfpnet.com/

このプランを通して補償を得るには、特定の建築要件を満たし災害のリスクを減らすための改善をするなどの条件が求められます。

しかし、このFAIRプログラムも今回の山火事を受け窮地に追いやられており、プランの準備金を超える損失は災害危険区域を超え、すべての保険契約者に分配し補填するようルールが見直されています。

今後の今まで以上にHomeowner Insuranceは、カリフォルニアに住み続ける為の痛いトレードオフになりそうです。

Disclaimer

当ブログの情報において、可能な限り正確な情報を記載するよう努めておりますが、誤情報、情報が古い場合もございます。
またここでの内容は、私が受けた相談をもとに一般的な情報を載せています。すべての人に当てはまるとは限りません。


いいなと思ったら応援しよう!