見出し画像

3Dプリンタで部品を作る

3Dプリンタを買いました.電子工作に使う部品がいくつか簡単に作れたので紹介です.

3Dプリンタ
なるべく簡単そうなのが良いと考え,FlashforgeのAdventurer3Xを選びました.Adventurer3シリーズは,3 / 3 Lite / 3S / 3Xの4種類がありますが仕様に大きな差はないようで,3Xは0.3mmノズルやカーボンプラットフォームが付属するというものです.
すでに後継のAdventurer4が発表されている(発売はまだ)ようですが,大きさはとりあえずこれで足りそうだし,評判もよさそうなのでこれにしました.

3Dプリンタ

とりあえず出力
Youtubeとかを見ると,箱とか船を出力するのが定番のようだったのですが,何か簡単で電子工作に使える部品をということで,スペーサ(穴の開いた棒)を作ってみました.3D CAD Fusion 360でモデルを作成,3Dプリンタに付属のスライサ FlashXPrintでGコードを生成して,プリンタに転送,出力という手順です.フィラメントはABSを使いました.FlashXPrintのABS用標準設定のまま(インフィルだけ100%に変更)で出力したのですが,特に問題なく出力できてしまいました.驚くほど簡単….

スペーサ

手動の旋盤やNCフライスは以前から使用しているのですが,スペーサは簡単な形状なのに結構作りにくいという部品でした.旋盤を使って丸棒やパイプから作るのは時間がかかるし,NCフライスで削り出すにも厚い材料と長いエンドミルが必要です.そんなスペーサが精度が違うとはいえわずか数分でできてしまいました.

スイッチのつまみ
次に,以前紹介したM5Stack取り付け基板の5方向スイッチのつまみを作ってみました.
旋盤やNCフライスで切削加工するよりはるかに速く作れます.切削の方が見た目は良いですが,機能は同じです.

つまみ

サーボホーン
もう一つ,サーボホーンを作ってみました.サーボホーンというのはRCサーボの出力軸に取り付ける部品です.
これも切削で作ろうと思うとセレーション(ギザギザの歯の部分)にすごく細いエンドミルと長い加工時間が必要でこれまで自作できず,RCサーボに付属のものをそのままか少し加工して使ったりするだけでした.
ぶらりWeb走り書き!さんの記事【SG-90サーボモーター】サーボホーンの歯を3Dプリンタで再現できるってすごいですね!でサーボホーンのセレーション部分の作り方が紹介されています.
こちらの記事を参考に作ってみたところ,できました.3Dプリンタで3Dモデルどおりの形状が印刷できるわけではなのですが,ちゃんとはまります.サーボホーンが自作できるというのは非常に大きく,例えばタミヤの楽しい工作シリーズとの組み合わせなんかも簡単にできるようになります.
もしかすると壊れやすいとかあるかもしれないですが,いくつでも作れるのならやはり効果は大きいです.

サーボホーン

まとめ
初めて3Dプリンタで部品を作ってみました.
これまで手動旋盤やNCフライスでは作るのにすごく時間がかかったり,できなかったりだった部品が簡単に作れるようになりました.組み合わせでさらにいろいろ作れそうです.

その他
3Dプリンタで出力した部品をプラットフォームからはがすのにこのヘラがぴったりでした.


いいなと思ったら応援しよう!