ダンサーになったきっかけ
生まれたばかりの頃、喘息持ちで病弱だった僕は、入退院を繰り返し母親に心配ばかりかけていました。
そして母は僕の身体を強くするためスイミングスクールや体操等をさせてくれました。
母に一つ誤算があるとすれば僕はとてつもなく運動音痴で不器用だった事でした。
スイミングスクールでのやらかし
当時の僕は水が怖かったんです(笑)
いつまでも水の中で目が開けられず、同じクラスの子が楽しく泳いでるのを横目に見ながら、1人だけ水中で目を開ける練習をさせられていました。
「水が怖いんやったらゴーグルつけたらええやん」
母から言われて、次のクラスの日、ゴーグルをつけた僕。
水中に入る。
しかし怖くて目が開かず(笑)
ゴーグルの中で目を閉じながら泳ぐというなんとも器用な事をしながら通っていました。
結局目が開けられるようになったのは小学校に入ってからでした(笑)
そんなある日母が一本の映画を観せてくれました。
White Night
というタイトルでミハイル・バリシニコフという伝説のダンサーが出てる映画でした。
冒頭でバリシニコフ氏が"若者と死"という作品を踊るシーンがとても衝撃的でした。
映像から魂が伝わってきたのは初めての感覚で当時6歳だった僕は何も考えずにバレエをしたいと母親に頼み、近くのバレエスクールに通う事になるのでした。