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【#読書の記憶から7】作家のエッセイ ✖️ 社会学者のエッセイ
昔、何かの本で読んだのです。
「たくさん読書を続けたり、反対に、読書からしばらく遠ざかっていたりして、読むのが疲れた時。次の1冊になかなか手が伸びない時。
そんな時は、“エッセイ”を読んでみると良いですよ。」
というアドバイス。
私もふと『エッセイ(読みたい)…』という瞬間がやってきます。
さらりと読みやすい手軽さと、著者の生活の一部を覗き知るような気分になれること、著書では知らない一面が文章に現れるのも魅力。
エッセイの中で「わかる!」と共感することが多ければ、著者(ご本人も作品も)をより好きになる気がします。
ジョージ・オーウェルのエッセイは、昨年、新装版で文庫が出版されたことから手に取った一冊。
行ったことも見たこともない当時の生活から、自然とあたたかい雰囲気を感じることができるのでした。
こんな歴史、文化、時代の空気感中で、あれらの小説が生み出されたのか…と、不思議な気分に。
時代も場所も越えて、何と豊かな余裕が得られることか。
NDC:934
一方で、ふとタイトルが気になった古市さんの書籍。
エッセイ本のくくりではないけれど、社会学者として問題に対して批判や提案をする一方、チョコレートの食べすぎを気にしていたり、古市氏の交友関係や日常が描かれていたりと、本の内容の幅の広さが面白い。
テレビで見るようなキッパリ冷淡なイメージよりも、断然人間味があるではありませんか。笑
社会学的視点から見た現代社会は、文学者が書き表すそれとちがった感覚で、とても新鮮でした。
NDC:304.7
ちょっと気分を変えたい時の“エッセイ”、おすすめです。
【つながる読書】
次は…
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“日々”の生活=
“家事”について
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