会津から、才能輩出!シリーズ①米国で活躍するジャズアーティスト&大学教授☆石川雅愛さんの巻
初めて石川さんのライブを聴いた時:
ジャズをほとんど知らない私が、そのピアノ演奏を聞いた時
穏やかで、優しく、透明感にあふれた演奏に、心が浄化された感覚がありました。
こんなジャズもあるの?
新鮮な驚きでした。
固定概念だった、賑やかに躍動するのがジャズ!
という印象とは違っていました。
さらに、ジャズの本場、米国で活躍されているアーティストなのに、
『現地日本人より爽やかな姿』が予想外でした。
ヘアスタイルはサイドパートで、スラリとした体型に白いシャツとカーキ色のスラックス、清潔感が溢れていました。
演奏後の彼の挨拶:
「このような素晴らしい会場を提供くださった○○様に、そして本日おいで頂いた皆様に心より感謝致します。
また、知り合いのいないアメリカへ単独で渡ったにも関わらず、私の進む道をいつも温かく応援してくれている両親に感謝します。
なかなか帰って来れなくて、心配をかけて本当にごめんね~!」というものでした。
(彼のお母さんは、私の友人なのでこの挨拶にはウルウル🥲感動!!)
率直で気取らなくて、ご両親想いの好青年!その人柄にも一瞬にしてファンになってしまいました。
作品の特徴:
ジャズの分野では非常に高い学識と経験を持っていますが、ジャズをベースとして、日本的な題材やテイストを効かせています。
その作品は穏やかで、優しく、透明感にあふれていて、心が浄化されます。
米国在住の数少ないジャズの日本人アーティスト・大学教授として活躍中。
〈ネブラスカ大学リンカーン校の エリック・リチャード准教授談〉
『彼は個々の作品に注意深い技巧を凝らしている。
作品は慎重に考慮され、メロディー、ハーモニー、リズム、音色、即興性が互いに作用し合い、複雑な広がりを見せる。
しかし、最も重要なのは、彼がとても親切で思いやり深い若い音楽家の一人であるということだ。
雅愛を指導できたことはこの上ない私の喜びだ。
彼は、ジャズの作曲家、編集者としてメジャーになる才能を持っている。』
出身地:
福島県会津若松市
経歴 :
・2003年:国学院大学卒業後に渡米
※スティービー・ワンダーの音楽に啓発され、一大決心!
・2005年:シアトルの シュワライン コミュニティカレッジ卒
・2007年:ノーザン コロラド大学院修士課程卒
・2010年:サウス・フロリダ大学修士課程卒
※ここでチャック・オーウェン教授と出会い、ジャズ人生に大きな影響と学びを得る。
・2015年:ネブラスカ大学リンカーン校にて作曲博士課程を修了
※在学中に、米国ジャズのダウンビート誌主催学生コンクール作曲部門にて
1位 楽曲『HOTARU ホタル』
・2016年~23年:ミネソタ州のガステーバス・アドルフス大学教授に就任
・2023年8月~:バージニア州のジェームス・マディソン大学教授に就任
(ジャズ理論、ジャズキーボード、即興演奏を担当)
受賞歴:
・2014年:ダウンビート学生音楽アワード大学院小アンサンブル部門
1位 楽曲『HOTARU ホタル』
〈この曲の本人の回想〉
ネブラスカ リンカーン大学から自宅までの道(ビリーウルフトレイル)の夕暮れ
自転車でその間の9.122マイルを走っている私は、何故か蛍が飛び交う光景を思い浮かべていた。
私のイマジネーションはドキドキと脈打ち、小道の景色に無限に広がっていた。
その時、ふと私は気づいた。蛍は成虫になるとわずか1,2週間の命なのだと。
自転車に乗り、小道を走ることが潜在意識の中にあった死生観を見つめる助けになった。
ここから、ジャズ曲『HOTARU』の作曲を始める。
『HOTARU』はビリーウルフトレイルと同じ長さ(9分12秒)の曲に仕上がった。
アルバム:
2019年『Ⅾialogueダイアローグ』(音楽を通しての対話物語)
『Ⅾialogueダイアローグ』2曲目
2014年中国の西安に行った際に乗った
三輪自動車テュクテュクの経験がもとになっています。
2023年『First Ñoteファースト ノート』(ピアノトリオアルバム、)
2023年『Ⅿontageモンタージュ』
(サキソフォン、トロンボーン、トランペットを加えた6重奏アルバム)
ふるさとを想う作品:
「諸行無常」(ビッグバンドと和太鼓の組曲)では、東日本大震災で被災し、亡くなった人への追悼の思いを込めた。
「忘れ去られた人たちへの組曲」(ビッグバンドと弦楽四重奏曲)では、原発災害に対する問題提起の曲は米国各地にて継続的に演奏。
音楽は力を持っている。音楽から何かを感じてもらえたら嬉しい:
※石川雅愛さんのことば
数年前に、グリーンカードを取得し世界各地を旅しています。
特に友人のいるイタリア語、北京語、スペイン語などは習得したいとのことです。
活動範囲を着実に広げながら、大好きなジャズに関わるための努力を惜しまない真摯な姿に心打たれました。
ジャズライブで、彼が「故郷(ふるさと)」を演奏した際、お母さんや親しい方々がハンカチで目を押さえておられました。
郷土の誇り、
石川雅愛さん、
これからもアメリカで大きく羽ばたいて下さい。
今後のご活躍が、楽しみです。
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