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保育園選びのポイント-保護者編①

今年の保育園は、昨年ほど緊急事態宣言の影響はないように見えます。クライアント様の保育園の園児たちも、平年のように日々過ごしていて、だいぶ保育園にも慣れてきた様子です。

そして、来年度から入園を考えている保護者様向けに、園見学の受け入れも開始されています。

(2021年6月10日掲載を再編集しました)

園を見学しただけではわからない

入園を検討するには、やはり、ホームページだけではなく、実際に園を見学しないと、どんな園なのか判りにくいかと思います。しかし、見学を受け入れる保育園も、手慣れたもので、なかなか本当のところはみせてくれません。もちろん、園に足を踏み入れた途端に、保育士さんたちの雰囲気がトゲトゲしていたり、どんよりしている園もあります。そのような園は、問題外ですが...

そこで、園見学をするときのポイントをまとめてみますので、参考にしてみてください。

まずは、簡単に確認できるポイントです。

1.職員の挨拶が業務的になっていないか
2.製作物が同じテーマで展示されていないか
3.4、5歳児の作品が飾ってあるか

どれも、とくにお願いをしなくても見ることができるので、簡単に確認ができると思います。それぞれのポイントにつきましては、順にご説明します。

職員の挨拶が業務的になっていないか

職員の挨拶ですが、どの保育園でも、来客があれば挨拶することになっています。しかし意外と、業務的な挨拶をする園も多くあります。こちらを見ないで、言葉だけ 「 こんにちは 」 と言ったりする場合は、注意が必要です。その時に、こどもたちも元気よく挨拶をしてくれると、なお良いですが、先生が躾と称して、こどもに挨拶を厳しく教えている場合(あまりお薦めしません)もあるので、よく見て判断をしてください。

製作物が同じテーマで展示されていないか

展示されている製作物についてです。ほとんどと言っていいほど、保育室や廊下に製作物が飾られていると思います。その製作物が、同じ用紙に、同じテーマで、似たような絵が書いていたりしているのを見かけたら 【 要注意 】 です。以前のブログ、

にも書きましたが、古い保育(改善されていない保育)をしている保育園で多くみられる傾向です。新しい保育(主体性保育)では、こどもが自分で何をやるかを考えるので、みんなで同じテーマの製作をする機会があまりありません。(ゼロではないですが)

一方、古い保育では、製作物のテーマを先生が考えて、こどもにやらせる流れになります。こどもが主体性をもって決めるのではなく、先生が決めて保育をしていました。保育の質が問われる部分です。

こんな展示がされてたら 【 要注意

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※こどものための展示ではなく、保護者に見せるための展示になっています

4、5歳児の作品が飾ってあるか

ぜひ、4、5歳児の部屋も見学してください。

そして、日々の自由保育の時間にこどもが作った、作品が飾ってあるかを見てください。どの保育園でも自由保育の時間は、こどもたちが好きなことをして遊んでいます。その時に、何かを作りたいと思うこどもも多くいます。例えば、ブロックであったり、粘土であったり、お絵かきなどです。昔の保育をしている保育園では、自由保育の時間が終わるときに、


「はーい、みんなでお片付けしましょう!使ったおもちゃは元の箱にもどしてください。」

などと、片づけてしまいます。ブロックなどもバラバラにして箱にしまいます。しかし、主体性を大切にしている園では、作りかけや作り終わった作品を、できる限り飾る傾向があります。理由は、そのまま残すことで、もしかしたら翌日にさらに遊びの幅が広がるかもしれないからです。大人でも何かを作ったときに、あとで、

「もっと工夫すればよいものができた」
「こんな風にしたらもっと良くなるのでは?」

と思うことがあると思います。こどもたちも、時間が経つと、もっと良いアイデアがでてきたりするものです。なので、できる限り残して飾っておくのが良いでしょう。また、その作品を他のこどもが見て、自分もやってみたいと思うこともあります。その気持ちが大切なのです。

このような製作物の展示は良いです

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先程の展示との違いが分かりにくいかもしれませんが、それぞれの作品が、決まった枠に囚われずに、自由な発想で作られています。また、単なる展示ではないため、このあとも遊びが深まっていく要素を感じます。

まとめ

上記のことで、すべての善し悪しを判断することはできません。

しかし、新しくなった、「主体性を大切にする保育」 をしているのか、古いままの、「改善されていない保育」 をしているのかを知る目安になりますので、参考にしてください。

保育園選びのポイント-保護者編② へ続く...

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