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暮瀬堂日記〜ががんぼ
朝、九時オープンの店舗への納品を待っていると、酔っ払いが座り込んでいる花壇の脇から蚊が飛び立った。しかし、よく見ると足が長すぎる、何とも珍しい、ががんぼであった。
川崎は朝からキャバクラの呼込みが立っている、眠らない、夜の明けない街である。そんな景色を見下ろしながら、ががんぼは浮遊して行った。
がゝんぼの蚊を一瞥し藪を出ぬ
暫くががんぼの後をつけたが、納品の時間になっていた。
(旧暦六月十三日 大暑の節気 大雨時行る候)
朝、九時オープンの店舗への納品を待っていると、酔っ払いが座り込んでいる花壇の脇から蚊が飛び立った。しかし、よく見ると足が長すぎる、何とも珍しい、ががんぼであった。
川崎は朝からキャバクラの呼込みが立っている、眠らない、夜の明けない街である。そんな景色を見下ろしながら、ががんぼは浮遊して行った。
がゝんぼの蚊を一瞥し藪を出ぬ
暫くががんぼの後をつけたが、納品の時間になっていた。
(旧暦六月十三日 大暑の節気 大雨時行る候)