暮瀬堂日記〜洋種山牛蒡
会社の門扉の脇に、一見山葡萄のようで美味しそうであるが、毒々しい実をつける植物が生えていた。
誰に聞いても分からないので調べると、「洋種山牛蒡」であるとのこと。無論誰かが植えたわけでもなく、恐らく何かしらで種が運ばれ根づいたのだろう。
思った通り、全体が有毒で、特に果実にできる種子は毒性が強く、ブルーベリーと間違って中毒を起こす事例もあるようで、摂取量が多いと心臓麻痺で落命するとのこと。
今度暇があったら、引っこ抜くことにしよう。誤って子供が食べたら大変である。
また、一句を為そうと思ったが、季語には不採用なので、手控えをしまって仕事に戻ることにした。
(新暦十月十五日 旧暦八月ニ十九日 寒露の節気 菊花開【きくのはなひらく】候)