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爆笑女子高ライフ「女の園の星」を布教したい。

初めてこの漫画を見かけたのは、おそらく本屋だったと思う。
第一印象は、「BL漫画かな?」だった。
顔の良いイケメンが表紙の漫画はBL漫画だろうなって思い込みがあったので、その日は買わなかった。
そして月日が流れて、ある時Amazonのおすすめに小林先生が表紙の2巻が出てきた。
「やっぱりBL漫画なんだろうな」と思った。
しかしあらすじを読むと、日常コメディであることが分かった。
そう、実はこの漫画はBL漫画ではないし、なんなら恋愛要素もほとんど出てこない。

「へぇ~、面白そうじゃん。」
そして色々と賞を受賞している作品だということを知った。
この漫画がすごい2021年オンナ版で1位を獲得している。
上記の賞は個人的にかなり信頼しているのでポチッた。
結果的に非常に笑った。
全編を通しての空気は非常にぬるま湯。
こちらを油断させた後にじわじわ笑わせてくる。
登場人物は先生、生徒を含めてかなり個性的なのだが、ひたすら漂うぬるま湯な空気のせいでまったく頭に入ってこない。
ただひたすらにぬるい。
しかし、それがまたこの作品の持つアンニュイな笑いに貢献している。

個人的に中村先生はかなり好き。

基本的には星先生の主観で話が進行するのだが、その中でも小林先生との絡みが多い。
この二人での掛け合いや空気感は非常に安心する。
しかしそこに女子生徒が加わると急にスリリングな展開が訪れる。
女子高の女子学生への一種の憧れや、固定観念はある程度、誰しもが持っていると思う。おそらくそこには色々な感情があると思う。マリア様がみてるファンの自分は「現実はそんなんじゃないよ」ということも知っているし、「でもこんなんじゃないの?」という妄想を持っているが、違和感を感じない程度の丁度良いリアルに落とし込んで上手に描いていると思う。
反面、現実には女子高生というある種の怪物がそこには存在している。
この漫画は女子高の先生が主役なのだが、やはり怪物としての女子高生はとてつもない存在感を放っている。
星先生は、そういった怪物と日々戦っている。不毛な戦いをしているのだ。
そこが非常に厄介で、面白い。

個人的に高校生はバカな生き物だと思っている。
中途半端に頭が動くし、体も動いてしまう。
男子校だろうが女子高だろうが、共学だろうが、バカなのである。
これは侮蔑的な意味ではなく、人として社会に存在しているのなら、高校生は通るべきバカ、必要バカなのだと思っている。
バカバカしいことをするよね、高校生は。というニュアンスだと思ってもらいたい。
エネルギーにあふれて、あまりにも無敵な高校生。

そんな存在に大人が太刀打ちできるわけもないのだ、1人でも大変なのに1クラス相手にしている先生は、そりゃもう大変なのだが、その奮闘の面白いところをピックアップして、それを漫画にしたら面白いよねっていうのがこの作品なんだと思う。

星先生の紹介は必要かどうか、非常に悩みますが、口下手だけどユーモアのある人です。
くだらない出来事に対して、割と真剣に向き合ってくれる真面目さを持っています。口には出しませんが、割とボケたりするのでギャップもあります。実は「面白い」を高いレベルで理解しています。

まぁこんなレビューで読みたくなる人がいるのかどうか疑問ですが、オススメの漫画です。

もし良かったら好きなエピソードや、キャラクターがいたら教えてください。

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