もっと怒ってもよいではないですか。
*上記YouTubeはオペラ『蝶々夫人』より序曲です。
ちまたに、アンガーマネージメントという、怒りをコントロールする方法論がありますが、あれは、アメリカ人のモノですよね。アンガーマネージメントが本格的に広まったのが、1970年代のアメリカから、ですしね。日本人は、どちらかというと、耐えて耐えて、つぶされた後に、しょうがないから頑張ろうみたいな感じの国民ではないでしょうか?しょうがないから頑張ろう精神についていえば、第2次世界大戦後の日本の復興、すごかったですものね。もちろん、色々な人がいるので、一概には言えませんが。
そういう私も、怒りを表現するのがけっこう苦手です。怒りを無いものにしてしまうと、今度は喜べなくなったり、体調を崩したりしてしまうので、気をつけています。最近は、怒りを紙に書いたりして、怒りの表現方法を学んでいますが、その場で自分の違和感をすぐに表現できるかというと、まだまだです。
さて、アメリカ人気質と日本人気質、そして、文化の違いをあらわしているのがオペラ『蝶々夫人』です。アメリカの軍人さんが、お遊び気分で日本人女性の蝶々さんと結婚し、子供ができたにもかかわらず、さっさとアメリカに帰って、アメリカ人女性と結婚。一途に旦那様の帰りを待つ蝶々さんは、アメリカ女性との結婚を目にし、自害するという悲劇。
イタリア人から見た日本ですし、なんといっても、1900年代初頭に書かれたお話ですから、多少変なところもありますが、外に怒りを出さない日本人の我慢強さは、変わらないのではないでしょうか?
文化比較は他に任せるとして、一途な蝶々夫人の怒りを超えた表現が、これほどまでに西洋人の心を惹きつけるのは、音楽に光や救いがあるだけでなく、アンガーマネージメントがしっかり出来ているのを見ているからかもしれませんね。
でも、もし、蝶々夫人が、きちんと怒りをユーモアで表現できたり、もっと自己主張できるような女性だったら・・・。権利主張をしつつ、アメリカに一緒に渡って、意外と楽しくやっていたかもしれませんね。私が『蝶々夫人Vol.2』を創ったら、お笑いストーリーになりそうです。
*上記YouTubeはオペラ『蝶々夫人』が映画化されたものです。また、以下のYouTubeでは日本語と英語をミックスした舞台を試みています。
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