理想だけをみて現実を見ないアラサー
私は昔からとても内向的でした。そのせいで中学生の時クラスの女子に嫌われ避けられたという過去もあります。ちょうどその時期に両親が離婚し、とても辛かった記憶があります。高校に入ってもいじめがトラウマになり、女の子と話すことができなくなりました。
しかし、大学に入ってから劇的に環境が変わりました。外国に触れることで全て解決したのです。その上英会話の才能もそれなりにあったのか普通の会話なら話せるようにもなりました。
気がついたら女の子ともごく普通に話せるようになっていたし、内向的な性格も多少ましになっていました。韓国人の彼女もでき、理想的な大学生活を描けていました。
しかし、環境が整っていて運が良かっただけなのに自分の実力と思い込んでしまい、自分はなんでもできるのではないかと思うようになっていきました。
大学を卒業してから就職しました。そこでもこの仕事は自分の能力に見合っていないと内心思っていました。また、彼女についてももっといい彼女ができるのではないかと思うようになりました。
仕事は2年半ほどで辞めました。その彼女とも就職後半年ほどで別れました。
結局元のなんもない自分がポツンとそこにありました。
けれどそれを認めることができない自分が心のどこかにありました。弱い自分を認めたくなかったのです。仕事を辞めてからふらふらと自分探しの旅のようなことをしました。
けれどもそんなことをしても自分なんて見つかるわけがなかったのです。理想の自分がどこかにあるはずだと探していたのです。ただの現実逃避でした。
お金が尽きたことで実家に戻り、フリーターになりました。それでもキラキラした自分を追い求めていました。当然そんな奴は見つかりません。
今になって少しだけですが、現実って奴が見えるようになってきました。ただのアラサーのフリーターがここに存在するだけなのだと。