なんとなく、寝たくない
眠りにつくあの瞬間。
私はきっと、一日の中で最も多く考え事をしている。
眠っている最中も、頭は動いていて、その日にあったことや、記憶を整理していると聞いたことがある。
その眠りの直前、きっと頭の中で整理の作業は始まっているのだろう。
パートナーとお別れした。
それは、私の心に、深く、鋭いひっかき傷を残した。
反省することはいっぱいあるし、なんであの時、みたいなタラレバはたくさんある。
私はあの人と過ごした2年弱、お付き合いしていないころを含めて3年半、とっても幸せだった。
生活のほとんどすべてが、彼に関連していた。
おはようからおやすみまで、LINEや電話、デート。
友達はほとんどいなくなったし、それでも全く不都合を感じないほど、あの人といるだけで幸せだった。
人とのつながりが、少しずつ減っていって、彼とのやり取りだけが世界のほとんどを占めるようになって。
私はそこから少しずつ変になっていったのかもしれない。
間違いなくコミュニケーションが下手になった。
それは、友達を作るということにも問題だけど、あの人とのコミュニケーションにも齟齬を生んでしまう。
どんなに相手を想っていても、それが伝わらなければ、何の意味もない。
これが、私があの人とのお付き合いで学んだこと。
得るにしては、あまりに大きい代償だった、と思う。
あまりに大切な人を失ってしまった。
それでも、もう悔いはない。
そう思えるように、少しずつなってきた。
いや、そう思わなくては、と自分を鼓舞し続けている。
そうでもしないと、二度と立ち上がれなくなる気がして。
いつかからずっと始まったまぶたの痙攣はきっとストレスだった。
いつの間にやら収まっていた。
私のまぶたの痙攣を直してくれたのは、やっぱりあの人で。
まぶたの痙攣が収まったことと引き換えに、私はあの人を失った。
今から書くことについては、とても口が悪いことをどうか許してほしい。
これまでnoteで失恋や別れた話をたくさん見てきた。
正直自分には関係ないだろうと高をくくっていたし、どれも一様にありきたりだと思ってしまっていた。
でもそれは違う。
書いている人には、書いている人の大切な人生があって。
きっと一生懸命パートナーのことを想った結果を綴っているのだろう。
いつか、いつかきっと私は、自分の経験を文字に残す。
それがありきたりでもいい。忘れたくない。
これまでひどい恋愛もあったし、時間と共に少しずつ薄れて、忘れてきたものもある。
でも、あの人との思い出は忘れない。美化もしない。
いつか、またどこかで出会えることがあったのなら、思い出話ができるといいなと思っている。
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