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もう誰ともさよならしたくない

これまでお付き合いをしてきた人は、元々はみんなとても仲のいい親友だった。よく言われてるよね、別れた後つらいよっていう話。
実際にお別れした後は本当につらい。

私はまさにそうだった。何度だって学ばない。
いくら友達に話しても、思い出は剥がれ落ちるように出てくるし、どの街を歩いてみても、何かしら記憶がよみがえってくる。

その度に自分は強く生きていると信じている。だから、私はまだ、大丈夫。
きっと大丈夫。


人と親しくなるたびに、いつか離れていくことが怖くなってしまった。
あんなに仲良しだったのにね。私はそれはそれは大好きだった。

唐突に後悔しているようなことを言ってごめんなさい。匿名でやっているから、どうか、許して。


親友が恋人になって、そして赤の他人になってしまった。その一連がどれだけ残酷なことか。

名字で呼んでいたのが、名前に代わって、あだ名になって、もう呼べなくなって。

贈り物が少しずつ磨かれていって、好みや嫌いなものが少しずつ似ていって、それなのにぶつかり合うところは多くて、形を保てなくなって。

それでも、一番幸せだったなぁと思うのはもう去年のこと。もちろん今年も楽しいことはいっぱいあったんだけど、本心からそう思ってしまうのは、きっとどこかで無理させてたんだね。
もう謝ったってどうにもならないのに、それでも謝りたいと思ってしまう。


世のお付き合いしている人たちに伝えたい。
思っていることは、絶対にモヤモヤさせずに相手に伝えて。それが厳しいことでも、関係性が悪くなってしまうんじゃないかってことでも。短期的にはそうなってしまうかもしれないけれど、長い目で見た時に、厳しいことでもつらいことでも、伝えることは何よりも大事だと思う。

そして、伝える時に、相手を敬ってあげて。
敬った上で、自分がこうされて、こう思った、とか、自分事としてどうだったかを伝えてあげて。

恋人は所詮他人だ。どんなに仲が良くても絶対に代わることのない事実。

だからこそ、自分がどう思ったのかを伝えてあげることが大事だと思っている。相手の気持ちを推し量ることは限界があるよ。
察してっていう人もいるけれど、そんなの何年一緒にいたって難しいよ。


私の届かない思いは、「祈り」になる。一方通行の思いのことを「祈り」って言うらしい。

もうそれでいい。祈りが、自分じゃなくても、今幸せな人、これから幸せな人に少しでも良い出来事をもたらしますように。
みんなが幸せになれますように。

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