Day284　「I LOVE YOU!」（私はあなたを愛しています！）

先日、ワントレの受講者の方からこんな質問を受けました。

「攻撃のないコミュニケーションのエピローグに、倉園さんが人間嫌いだったころのお話がありました。あの心の状態から、グッドバイブスに書かれているような真逆の行動に、どうやって切り替えていったんですか？」

たしか、私がそれを始めたのは2012年ころでした。

いまではすっかり忘れていましたが、10年前の記憶をたどっていくうちに、この問いの答を思い出したのです。

グッドバイブスを書くうえで、もっとも大きなテーマは「自分の本性は何か？」でした。

どれだけ「こうなりたい！」と思っても、それが人間の本性と異なっていれば、どこかで無理が生じるに決まっているからです。

切り口は無数にありますが、私は次の2つに絞って考え続けました。

「私は結局のところ、自分の生命しか優先できない利己的な存在か？　それとも、自他の生命をひとつとみなし、どちらにも同じ価値を感じられる存在か？」

もし、私が前者だとしたら「愛」は実在しないイリュージョンになります。

反対に、私が後者なら、すべての人が「愛そのものである存在」になります。

当時、私は仕事でも私生活でも切羽詰まっていて、新しい人生の指針を切望していました。

とても夢物語を信じる余裕などありません。

そこで、極めて現実的な基準を設けて、両者の真偽を見分けることにしました。

たった一点、