Day297 「与えたあとではなく、与える瞬間に与えられるもの」
あなたの息子さんが傘をもたずに学校に行った夕刻に、突然の大雨が降り出したとします。
駅から自宅までは歩いて15分かかります。もし、傘もなしに歩けばびしょ濡れになってしまうでしょう。
あなたはすぐに車を走らせ、駅のロータリーで彼が現れるのを待つことにしました。
30分ほどすると、カバンを頭に載せた息子さんを見つけます。
あなたは、手を振って「迎えに来たよー! こっちこっち!」と大きな声で彼を呼びます。
駆け寄ってきた息子さんの第一声は「恥ずかしいからやめてよ!」でした。車に乗ったあとも「つーか、わざわざ来なくていいのに」と文句を言いながら、終始ふてくされています。
こういうとき、私たちは「自分の親切が報われなかった」と感じて傷つきます。
たぶん、グッドバイブスでいうところの「与える」を実行したにもかかわらず、期待するような「感謝」を得られなかったことに失望しているのだと思います。
今回は身内のあいだの話ですが、もし同じようなことが職場で起きたとしたら、さらに大きな憤りを感じることでしょう。
実際に、多くの人がこの手の報われない経験をいくつも味わっているはずです。
そして、そのような悔しい想いが「むやみに与えるとこちらが大損をする」という教訓を私たちに与えるのです。
そこで今日は、次の問いについて考えてみましょう。
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