Day396　「時間よ止まれ！」

「よし、いまからこれをやる！」と決めたとたん、なぜか「やっぱり、それだけには集中したくない！」と拒否する自分が現れることがあります。

今日は、そんなときにもう一度、初心を取り戻すための課題にトライしましょう。

まず、そのすっかり動けなくなった自分のまま、少しのあいだ目を閉じてこう自問してください。

「いま、何か別のことをやるほうがいいと思っていないか？」

トラブっている相手と和解する、手っ取り早くお金になりそうなことに着手する、数日後に迫ったプレゼンのデータを集めておく、まだ解決策が見えない問題について熟考するなど、その多くはあなたの「不安」に関連しているはずです。

あるいは、もっと単純に、ゲームの続きをしたい、買ってきたガジェットを触りたい、録画してある番組を観たいなどの楽しいことかもしれません。

もし「いまからこれをやる！」と最初に思いついたことと順番を入れ替えても差し支えなければ、問答無用でそちらを先にやってください。

反対に、期限や約束の関係でその選択ができない場合は、心の中でこうつぶやきましょう。

「時間よ止まれ！」

先の問いによってあなたが思い描いた「別の何か」は、どれも「いま」ではなく「いつか」実行するものばかりです。

それが気になっているとしたら、あなたの心は間違いなく未来にワープしています。

けれども、未来は頭で作り出した幻の時間と空間です。そんな「どこにも無いところ」に行ってしまえば、目の前のことに集中できるあなたもここからいなくなるに決まっています。

この事実をしっかりと認識するために、まずは「時間よ止まれ！」と言って、存在しない時間に広げてしまった「別の何か」を、武士が書いた手紙をしまうように、自分に向けて折りたたんでいくのです。

かなり本気でそのようにイメージすれば、次第にザワザワとした心が落ち着いてくるはずです。

その瞬間を見逃さずに、