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「インクマゼル」3色の使用感について

文具女子博大阪で購入した、KA−KU大阪さんのインク「インクマゼル」。
購入してから文通で使い倒しております。そろそろ使い切る色が出てくるのと、
6月に「マツコの知らない世界」でインクマゼルが取り上げられたという事もあり、使用感をまとめておこうとエントリを立てました。
※今回のエントリはインクマゼル単色の使用感をまとめました。伊勢丹新宿店でのインク作成サービスの話ではございませんのでご了承下さい。

私が購入したのは混色キット「8月の夜」です。

このセット+可愛いファスナーチャームと透明ポーチがついて3300円でした。

インクマゼルお試しセットという感じでしょうか。お試しとはいえインクはボトルタイプと同じぐらい入っていますし、このスポイト付きボトルも洗って再利用できるので、3300円とは思えない位充実したセットです。混色表もついているので初心者でもキレイな色作りができます。
ちなみにこの「8月の夜」セットは、現在KA-KU大阪さんがイベントに出展される時のみ販売されています(ネットショップには5月セットのみあります)。
8月になったらネットショップでも販売すると仰っていましたので、興味のある方はあと半月待ちましょう。
(※7月14日からネットショップでも販売開始されています)

現在のインクマゼルさん(と、ハイカラインキ)。

現在インクはこの様にして保管&使用しています。インクマゼルのスポイト瓶はどうした?!と言われそうです。スポイト瓶は洗って保管しています。というのも、あのスポイト瓶は混色する場合はとても便利なのですが、瓶の口が小さく、ガラスペンや万年筆が入らないという致命的欠点があり、それで口の広い瓶に移し替えました。混色でも使いますが、圧倒的に単色で使う方が多いので使い易さ重視です。

単色と2色混色(比率は1:1です)。

インクマゼルのインク名は情緒があって素敵です。8月セットはピンク、水色、黄土色で、3原色に近いから色も作りやすいしイメージしやすいです。(ピンクと水色足したら紫になるな…とか)混色するとグッと大人の落ち着いた色になります。私は11+18の色味が好きです。

使用感としては、
・発色がとても良い。濁らないのでイラスト向けインク。
・シャバシャバインク。エルバン、とのりむ、カラーバーインク系です。ガラスペンで使う場合は念の為ボタ落ち注意です。
・色の伸びが良い。色を伸ばして薄くなっても視認性は確保されています。
・黄色系のインクの色が薄い。他の色も試筆しましたが、黄色系はどれも薄く感じました。混ぜても色が薄いままです。上画像の例だと11+18は他の混色より薄く見えます。(※水分量はどの混色も均一にしてあります)
・水分が抜けるのが異常に早い。30分パレットに出した色を放置しておくと、粉っぽくなった色素しか残っていない事も。水分を加えるとまた使えますが、色を作った直後とはちょっと別物になっているのが気になりますね。
・黄色系との混色は最初と最後の方で色が違っていたりする。分離している訳ではないでしょうが、最初の方は黄色じゃない色味の方が強い事が多いです。11+18を例にとると、最初は11(青)が強く、使っていく内に18(黄)が強くなります。グラデっぽくなるのでそれはそれで面白いのですが、しっかり混ぜてもそうなるのは何故だろう?ちなみに04+11ではそうなりません。常に均一の色味です。
・ベースカラー単色で使うと滲みが強いが、混色すると滲みにくくなる。
特に11を単体で使うと滲みます。(04,18はそうでもないけど)混ぜるとあら不思議、嘘の様に滲みが止まりました。特に長文を書く場合は混色した方が使い易いです。私もそれに気づいてからは単体使用をあまりしなくなりました。

と、書いていて、インクマゼルは画材インクとして使う方が都合がいいと思いました。万年筆インクとはあるけれども、「万年筆でも使えますよ」位に思っていた方が良いかもしれません。本当に水分が早く抜けてしまうので、カクノの様なドライアップが早い万年筆に入れると色々大変な目に合いそう。瓶の蓋を開けっぱなしにしているとそこから水分が抜けていそうです。水分が抜けやすいので、ツイスビーみたいな容量の多い万年筆が合いますね。ツイスビーも番組で一緒に扱われていましたが、それは理に適っていると思います。
(KA−KUさんもツイスビー扱っていますし)

リピートするかしないか問われたら、今の所は「しない」です。水分がすぐ抜けるとペンの滑りも悪くなるので、テンポよく文章が書けないのは耐え難いです。
それと発色を活かすなら文ではなく着色の方が絶対良いと思いました。私が求めているものとは違うのでリピートは無し、使い切りで終了の予定です。

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