レインコートキッズが生まれた理由
#2・3あとがきにも書いたのですが、このレインコートキッズという漫画が生まれたきっかけは、「商業誌で企画が通らなそうな、ニーズが自分にしかないようなニッチな漫画を描きたい」という考えからでした。商業誌で描きたかった企画がうまくいかずむしゃくしゃしてたタイミングだったような気がします。まあ今も若干そんな状…あ、いやこっちの話です。
私はどちらかというと思春期くらいの女の子を描くことが多く、お仕事でも女の子を求められる事が多かったですし、前描いていた川底幻燈という同人誌(そのうちUPします)も女の子メインでした。なので、おそらくニーズがあるとしたら思春期くらいのかわいい女の子だろうと思っています。
なので、このレインコートキッズではまず「思春期くらいのかわいい女の子をメインにしない」という着想から入りました。(女の子描くのも好きなんですけどね。)
そこでこの二人です。これは一番最初に描いた絵です。仕事ではあまり書く機会なかったのですが私は少年を描くのがめちゃくちゃ好きです。片目隠しとか最高じゃん。黒黒とした瞳がギョロッと睨んできてほしい。絶対性格が面倒くさそうなタイプ。川底幻燈の遠藤くん並に面倒くさそうなタイプ。ランタンが好きだからなんとなく持たせてみよう。あ、最高だな。
あと私は兄妹ものが好きです。あと当時描いた「龍宮町は海の底」という漫画で5歳児を描くのにハマっていたので、妹はめちゃくちゃかわいい5歳児にしよう。思春期ではないから大丈夫だ、むしろ新規開拓だ!うわ5歳かわいい。5歳かわいい。最高だな。あと、私は「くるぶしまでくる水浸し」が大好きだったので水浸しにして、だったらレインブーツかな、あ、全員レインコート着せるのはどうだろう?
語彙力が急に残念になりましたが、そんなかんじです。
なんなら少年&少年のバディっぽくしたい!と思い、もうひとりの少年も作りました。前述のミナト少年とは対象的に、明るい悪ガキにしよう、当然三白眼で。銀髪良くない?ちょっとだけ髪長めで中性的なショタ好きなんだよな。透明なレインコートって良くない?その下短パンて良くない、悪ガキだから傘振り回したいな、あ、性癖ど真ん中だなこれ…やばいぞ…
などと語彙力が迷子になりながら創ったのがトーカ少年。
そんな感じで、「ニーズ無視・性癖メガ盛り」なメインキャラ3名が生まれたのです。
明日は世界観の話をしますね。また語彙力が迷子になるかもしれませんがよろしくです。
余談ですが、「天気の子」でレインコートをまといくるぶしまで水浸しの道を歩く子どもたちを観て「新海監督が私の性癖に寄せてきている!?」などと思ってしまったのはひみつです。性癖が近いのかもしれない…?