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適職とは? 自分に合った職業の見つけ方

この記事について

こんにちは。

まずは興味を持って、クリックいただきまして、ありがとうございます。

突然ですが、皆さんはamazonなどで書籍を購入されると思いますが、購入前に「どんな内容なのか」少しでも知りたいことはありませんか?

その他として、こんな意見があると思います。
私も実際にそう思う時があります。

・本選びで失敗したくない
・本を買いたいけど書店に行く暇がない
・amazonのレビューじゃ内容がよく分からない。

そんな方へ向けて、私が読んだ本の中で是非読んでいただきたい物を厳選して、私のレビューも含めて、本の紹介を出来たらと思い記事にしました。

紹介する本

「科学的な適職」     著:鈴木 祐

   筆者の紹介

   サイエンスライター
   10万本の科学論文の読破と600人以上の海外の学者や専門医へのインタビ          
   ューを重ね、現在はヘルスケアや生産性向上をテーマとした書籍や雑誌の
   執筆をしている。

   その他著書
   「最高の体調」「ヤバイ集中力」など

本のレビュー

この方の書籍は他にも読ませていただいてますが、科学的根拠を元に主張が述べられているところが特徴です。

Daigoさんに似ています。(帯を書いてます)

海外の様々な研究事例を紹介しながら、確率の高い手法を紹介する一方で、論文のような硬い文章ではなく、あくまで平易な文章で書かれているので、非常に読みやすい印象です。

今回のテーマは「適職」について書かれた本です。

今私は転職を希望していませんが、そんな私でも今の職業への考え方を見直すために非常に有効であり、また今後考えるときにはもう一度読み返したくなる書籍でした。

紹介に入る前に1点注意事項があります。それは本の中でも強調されていましたが、この本を読んだら直ぐに自分の適職をズバリ決められるようになるわけではないという事です。あくまで、これから自分の適職を探しながら就職活動をする学生のため、もしくは今の職業について改めて見つめ直す方のために最も効果的なツールを紹介する本です。

つまり、自らの思考を整理することが本書を読む最大の目的です。

それでは本の内容を紹介したいと思います。

本書の構成

要点①

キャリアの多様化が進み、選択肢が多い現代社会において、職業選択に悩む人は多い。そして多くの人が「視野狭窄」に陥り、間違った選択をしてしまいます。

要点②

「幻想から目覚める」、「未来を広げる」、「悪を取り除く」、「歪みに気づく」、「やりがいを再構築する」。この5つのステップを順に追うことで、より正しい職業選択が可能となります。

これらはAWAKEとして表現されています。

【AWAKE】
  ①A : Access the truth(幻想から目覚める)
  ②W: Widen your future(未来を広げる)
  ③A : Avoid evil(悪を取り除く)
  ④K : Keep human bias out(歪みに気づく)
  ⑤E : Engage in your work(やりがいを再構築する)

要点③

5つのステップをパーフェクトにやり遂げても、「これで良かったのか?」と不安がよみがえる瞬間は必ずやってくる。その時は再び5つのステップを実践し、意思決定を行おう。そうすることで、人生の後悔を少しでも減らせるはずです。

職業選択のための確認作業6STEP

それでは具体的な内容をご紹介します。本書では、AWAKEに沿って、適職探しのための重要な観点や自己分析方法を具体的に紹介しています。

(STEP1)職業選択にありがちな7つの大罪

これは「幻想から目覚める」にあたります。みんなが陥りがちな間違いを以下の7つの観点から紹介しています。    

①好きを仕事にすること
②給料の多さで選ぶこと
③業界や職種で選ぶこと
④仕事の楽さで選ぶこと
⑤性格テストで選ぶこと
⑥直感で選ぶこと
⑦適正に合った仕事を求めること

職業選択においてついつい判断基準にしがちな7点ですが、科学的には適切ではないと筆者は伝えています。

(STEP2)仕事の幸福度を決める7つの徳目

これは「未来を広げる」というお話です。そもそも、「適職」とはあなたの幸福が最大化される仕事をことを指すと伝えています。自らの幸福度が最大化する職業を選ぶためには、次の項目を基準として考えるべきと述べられています。

①自由:裁量権はあるか
②達成:前に進んでいる感覚があるか
③焦点:自分のモチベーションタイプに合っているか
④明確:なすべきことやビジョン、評価軸ははっきりしているか
⑤多様:作業内容にバリエーションがあるか
⑥仲間:組織内に助けてくれる人はいるか
⑦貢献:どれだけ世の中の役に立つか

これからやりたい仕事に当てはめながら読んでいただければ良いと思います。

(STEP3)最悪職場に共通する8つの悪

上記の7つの徳目が揃うような職場でもこれから話す8つの悪に該当する場合は、仕事の満足感は得られず、かえってマイナスになるという研究結果が出ています。

紹介される悪は皆さんも馴染みのあるものですが、何故か目を瞑ってしまいがちです。転職する際には、7つの徳目と同等に確認しておく必要があります。

まず、悪影響を及ぼす職場の特徴は2つに大別され、それぞれ4項目あります。

①時間の乱れ
・シフトワーク
・長時間通勤
・長時間労働
・ワークライフバランスの崩壊
②職務の乱れ
・雇用が不安定
・ソーシャルサポートがない
・仕事のコントロール権がない
・組織内に不公平が多い

以上の8つの悪について、それぞれの特徴について詳しく記載されていました。転職活動をされる方には、この本を読みながら面接の準備をすれば、人生の方向性を大きく間違わずに進められると思います。

(STEP4)自己分析

ここまでで、3つのステップを紹介しましたが、ここからは現時点であなたの幸福度を最大化してくれる職業を選ぶ作業についてお話します。

大きく分けて3つの手法が紹介されています。それぞれ難易度、精度を基準に簡単に紹介します。詳しくは、本を読んで実際に試してみてください。

ヒエラルキー分析
難易度:高  精度:高
作業ステップが3段階と非常に多く、複雑なため難易度は高い。しかし、その分精度は非常に高い。

マトリックス分析
難易度:中  精度:中
ヒエラルキー分析よりは簡易に用いることができる。後述するプロコン分析を複数社で判断する場合に使えるツール。

プロコン分析
難易度:低  精度:低
ざっくりとした方針を決めるときに使えるツール。
例えば、「〜をするorしない」その時のメリットとデメリットを並べる。各項目の重要度を考慮し、採点する。

(STEP5)バイアスを取り除くための4つの技法

ここでは、自分の歪みに気づく、理解することについて書かれています。

人の意思決定力は生まれつき深刻なバグを抱えており、そのせいでどれだけ企業を分析しても、自己分析をしても正しいキャリアを選ぶことができないのです。

代表的なのは「確証バイアス」と呼ばれるもので、以下の3つが挙げられます。

・アンカリング効果
・真実性の錯覚
・フォーカシング効果
・サンクコスト
・感情バイアス

それぞれよくある思い込みではありますが、ついついやってしまいがちです。

では、そのようなバイアスから距離を置くためにはどうしたらよいか?
本書ではその対処法を4つ紹介しています。

・時間操作系プロトコル
  10/10/10テスト(拡張された自己)
  プレモータル(事前の検死)
・視点操作系プロトコル
  イリイスト転職ノート(第三者視点日記)
  友人に頼る  


(STEP6)仕事の満足度を高める7の計画

ここまで、5つのステップを紹介し、あなたの意思決定の精度を限りなく高めることができるようになりました。しかし、人生の選択肢に「絶対」はありません。

職場に大きな不満はないけれど…果たしてこの仕事を選んで正解だったのか?という判断は難しいものです。

そこで最後は、自らの仕事の満足度を高める7つの計画を紹介しています。

①ビフォー・スケッチ
 仕事の構成を分析
②ビフォー・スケッチの省察ビフォー・スケッチの省察
 ①のスケッチを見ながら考察
③動機と嗜好のピックアップ
 各作業の価値観(動機)と能力及びスキル(嗜好)を考察
④課題クラフティング
 それぞれのタスクをとらえ直す
⑤関係性クラフティング
 タスクの関係者を再構築する(上司やクライアント等)
⑥認知クラフティング
 それぞれのタスクの役割を考える
⑦アクション・プラン
 具体的な行動をとるかを考える(ワークシートあり)

上記の手法は一連の流れであり、現時点で最も効果が認められている「ジョブクラフティング」と呼ばれる手法です。

最後に

本書では、最後に内容のまとめがあり、全体を俯瞰的に確認できるため、あとから読み返して使いやすいように工夫されています。

ですので、分からないところがあっても、あまり気にせず最後まで読み進めてください。

個人的には以下のような話が面白かったです。

私が読んでいて面白かった所
・スティーブ・ジョブズも本当は好きな仕事をしていなかった?
・好きを仕事にしても幸福度は上がらない?
・カエサルに真似る「イリイスト転職ノート」

イリイスト転職ノートが特に興味深かったので、現在実践中です。


以上、記事を読んでいただき誠にありがとうございました。

この本は良書です。転職だけでなく、あなたの人生の選択に大いに活用いただけると思います。是非ご購入されてみてください。



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