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お片付け|『手放す』ことで手に入れられること3つ。本当に「もったいない」のは、「持っている」ことかもしれません

「もったいない」「使い道があるのに」と、ものの価値を信じて、それを持っていることで安心している……そういうもの、実は誰にでもあるのではないでしょうか。

私にも、少なからずそうした持ち物があります。それを手放す際に重要なのが、「本人の気持ち」。ものがあることで安心するような気がしちゃうんですよね。でも、実は「持っていることが、もったいない」と気づいたら、目線を変えることができるかもしれません。

■空間が手に入る

お片付けをしたり、不要なものを手放したりすれば、すぐ手に入るものと言えば「空間」です。散らかっていたリビングがすっきりすれば、「こんなに広かったんだ~」と思うことも。

私も玄関横の収納を見直したときに思ったのですが……

「ここ、もういっぱいだからほかのものは入らないなぁ」と思っていたのに、中身を出してみると「使っていなかったアレコレ、すべてカビてた!」という結果に!そんなもので、収納の大半を使っちゃっていたんです。。

それをしまっておくスペース、それこそが『もったいない』ものです。

■時間が手に入る

なぜ時間が増えるのか?というと、「厳選されることで、探し物の時間が短縮できるから」が1つ。

クローゼットを開いて、「さて、今日はどれを着ようかな」とごちゃごちゃ折り重なった100着の中から選ぶことと、スッキリ整頓された10着の中から選ぶのとでは、手間が段違いです(もちろん、ファッションを楽しむのが好き、という人に無理に減らせという話ではなく、例えですよ)。


重要なものがどれだか分からない書類の山。そのときの気分で集めてしまった雑貨類。そのなかの1つ1つが何であるか、把握はできていますか?

人は年間150時間を探し物に費やすともいわれています。今の自分に必要なものを、使いやすく収納しておく。それだけで年間150時間の「探し物タイム」を削減することにつながるわけです。


また、ものが多ければその分「メンテナンスやケアなどの手間や時間」も必要になります。大切にしているものを丁寧にケアするならばともかく、使わないものに余計な時間を割くのは、まさに「もったいない」ことですよね。

■自分らしさが手に入る

そのときは必要だと思ったものでも、今のあなたに必要だとは限りません。

役割を終えたものは、次のステージに進めてあげればよいのです。


スティーブ・ジョブズの言葉に、

何か1つのことがうまくいったら、そこにいつまでも留まらずに、別の素晴らしいことをやるべきだ。次にするべきことを見つけろ。

というものがあります。

私はこれ、ものを所有するときの心、しいては「もの」そのものについてもいえると思っています。過去、あなたを輝かせてくれたものは、押し入れにしまいこむのではなく、次の人のところへ旅立たせてあげたほうがいいんです。そして、自分自身も次のステージに移行しましょう。

そうして手元に残ったものは、「今のあなた」を表すものになります。

自分のやりたいことが分からず、モヤモヤしているなら……手元にあるものを見直すという、簡単なところから始めてみてほしいのです。

「過去に縛られるなにか」「思い込みで持ち続けていたもの」を手放すと、一気に気持ちが晴れやかになるものですよ。

■「捨てた後困ってしまったら…」

多くの人を悩ませる、「捨てた後に、やっぱりあれが必要だった!って困ったらどうしよう」という不安。

でも、それを持っていてもどこにあるか分からず、「ここにしまったと思っていたんだけどなぁ」と思いながらもう1回買いなおして、あとから「ここにあった~!」となったこと、ありませんか?……私はあります!

意外と、見つからなくてもそんな風に対応しているのです。

今使っていないものは、この先も必要ないケースは多々あります。そして、なければほかのもので代用したり、本当に気に入ったものを買いなおしたりすればいいのです。


備えあれば憂いなし。でも、自分にとって必要なものをきちんと管理して備えておけばいいのです。物置をのぞくとき、そのことをちょっとだけ意識してみてくださいね。



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倉田エリ|出版コンシェルジュ
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