ライティングスキル|「書けない」あなたへ
「文章がなかなか書けません」
「書こうと思っているんですが、全然進まなくて」
「気づいたら手が止まって、そのままに…」
出版サポートをしていて、よく聞く悩みナンバーワン。
「書けない」「書けなくなってしまった」。
今日は、その「書けない」について、私の想いを掘り下げていきます。
■スキルを身につけても、普通は書けない
書けない…
その一番の原因は、おそらく「何を書いていいかわからない」「どう書いていいかわからない」だと思います。
そして、そのもっと奥にある原因は「自分の想いが出てこないこと」。
モヤモヤしたまま心の奥から引き出せない。自分が何を考えているのかわからない、言葉にできない。だから書けないわけです。
「書けない壁」にぶつかったとき、多くの人は「ライティング講座」「文章術」などの講座に通ってみたり、本を読んでみたりすると思いますが…
ここで大事なことをひとつ、お伝えしておきます。
「書くスキルを身につけても、書けるようにはならない」
もう一度言います、
「書くスキルを身につけても、書けるようにはならない」
間違えないでください。
スキルがあるから書けるわけではない、ということを。
これは、わたしがよく見せる図解ですが
型やスキルは2段階目にあります。「書けない」ときは、たいてい1段目、「心の中のモヤモヤが言葉にできていない」状態です。
この状態でスキルだけ叩き込んでも、
「なんだか思うようにできない!」
「私って才能ないんだ」
と、書けないループにハマってしまうだけ……
■言語化できていないことが多い
書けないときって、自分の想いが「言語化」できていない状態であることが多いんです。たとえるなら、料理をしたいのに、素材を何も買い集めていない状態。
その状態で、とりあえずChatGPTなどのAIを頼ったところで、自分らしい文章になんてなりません。
0→1の文章を生み出すために大切なこと…
それは、「自分への興味」です。根底にあるのは絶対的な自分。
自分が何を感じて、何を伝えたくて、今ここにいるのか。
「自分」の輪郭を知ることです。
自分よりも相手を見て、読者さまのためになるものを…と考えるのは、まあ当たり前です。独りよがりな文章はしんどいですから。でも、やっぱり根底にいるのは「自分」なんですよ。
■自分があって、人がある
自分というのは、自分一人では見えません。
手足は見えても、背中や後頭部は見えないように。
人は鏡。
映し出してはじめて、自分が立体的に見えてくるもの。
でも、映し出すものがなければ、どんなに鏡に映そうとしても、何も見えないものなんですよ。残念ながら。
あなたは、自分が何をどう感じるのか、自分でわかっていますか?
自分の五感の声を聞いていますか?
目の前にあるモノ。今日見た空。遠くで聞こえた声。触れる距離にいる人。
それらを、どんな言葉で表現しますか?
そしてあなたの感情は?
嬉しい、悲しい。イライラする?
感情はすべての源です。五感はセンサー。
私たちが持って生まれたものは、自分の体のみ。たったひとつの細胞から分裂して大きくなっただけ。
体で感じること。それがすべて。五感で感じて、何を思うのか。
自分にもっと興味を持つことです。
「書けない」ってつまり、「自分が見えない」ことなんですよ。
■移動してみる、動いてみる
とはいえ、それがよくわからないんですよ!
じゃあどうしたらいいんです?
という声が聞こえてきそうです。
その答えも、ご用意しています。
「移動してみてください」
「今いる場所から動いてみてください」
運を良くする、運を動かすって、文字通り「運動」体を動かしたり、移動したりするといいっていいますね。
見慣れた景色ではないところに行く、これは想像以上の刺激になります。
なるべく、行ったことないところへ行ってみましょう。
水は滞ると澱むものです。循環させましょう。
集中しているときの脳は、アイデアを生み出しません。クリエイティブと集中は対極にあるので、そんなときほど、旅行にでも行ってみたらいいのです。
動いていれば、感性はつねにみずみずしく湧き出てきますから。
「書けない」ときは「自分を見失っているとき」だと思って、リラックスしてみましょう。
旅に出るとか、人に会うとか、おいしいもの食べるとか。
自分を労わってね。そう。それでいいのです。
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