見えるおしゃれも見えないおしゃれも
わたしの右足の人差し指には、トゥリングがはまっている。
タトゥーと並ぶわたしの見えないおしゃれの一つ。
トゥリング(toe ring)を直訳すると「(足の)つま先の指輪」。
元はインドで使われていた伝統的なアクセサリーで、エキゾチックなデザインが多いのはその頃の名残。
わたしの右足には、トゥリングと2つのタトゥーがあり、自らの身体の中で最も気に入っている部分でもある。
わたしにトゥリングの存在を教えてくれたのは、見た目は裏腹だけどよく気の合う大学の先輩である。
何の折りだったか(確かタイの日本人教会だったような気がする)定かではないが、シルバーのトゥリングをつけた彼女の足にわたしは釘付けになった。
彼女の足の指に施された赤いペディキュアとシンプルなトゥリングのエキゾチックな趣が、彼女への憧れを増幅させたのはよく覚えている。
わたしは、もちろん目に見えるおしゃれも大好きだけど、自分にしか見えない自己満足的なおしゃれもとても好きだ。
ふとした瞬間に目に留まるその一つひとつが、わたしを美しくさせ、自信を与えてくれるから。
わたしのこの小さな自信の源を愛し大切にしていきたい。