女性活躍イベント in 長野 第二部【イベントレポート】
こんにちは!暮らすroom'sです。
今回の記事では、5/28に実施したイベントの第二部のトークディスカッションの様子をお伝えします。
第ニ部では、暮らすroom’sの成澤由美子をファシリテーターとして、職種や背景が違う4名のパネリストに登壇いただき、それぞれの立場からお話いただきました。
1000人のアンケートの結果報告【仕事・働き方・キャリア】
暮らすroom’sでは2023年1月末から3月の約1ヶ月半、約1000人の長野県の女性に対して匿名性のアンケートを実施しました。
長野県内の女性が自身の働き方と健康についてどのような潜在的な課題を抱いているかを明らかにし、長野県の女性に対し、課題の解決をサポートできる環境作りを目的としています。
今回はそのアンケート結果を踏まえながら、トークを行っています(noteでは3項目のみ取り上げています)。
Q)現在のあなたの働き方について教えてください
成澤(暮らすroom’s):今回のアンケート方法はLINEやお店など身近な方法で回答していただきました。
また、企業内でのアンケートも実施したため、働いている女性が多いという結果になっています。
パートやアルバイト、会社勤務が多い。
全国6位の女性の就業率。半分位上の女性が働いている。
副業や兼業は1.5%と都会に比べて少ない。
企業として認められていないのか、認知されていないのかはわかりません。会社経営も少ないですね。
Q)あなたにとっての「キャリアアップ」とはどのような意味を持っていますか?
成澤:長野県で私が活動するにあたってこう言われることが多いです。
管理職率も低く、「女性はもともと働きたがらないのでは?」と。
このようにキャリアが低いのは、女性の意識が低いのではないかと考える人がいるんです。
そこでアンケート結果を見ると、収入を上げたいが63.7%と一番高い。
その後は自己実現や会社内での評価を上げること、スキルアップなどをしたい人が多いです。
自己実現をしたいけれど、まずはお金のために働いているという人が多いような印象です。
Q)管理職になりたいと思っていますか?
成澤:管理職になりたいかという質問については、無回答が半数、いいえが約30%、やりたいのは5.7%です。
経済や政治に女性の進出が少ないことが、意識が少ないと言われる原因の一つだと考えられますね。
そのほかの細かいコメントの一部を紹介します。
「会社内での評価は男女関係なくスキルや成果で評価してほしい」
「出産や子育て、介護でも復帰できる環境を作ってほしい」
「職場に都合よく使われるのを我慢するべきか」
このような結果になりました。
では、ゲストの皆さんに見解を話していただこうかと思います。
アンケート結果を踏まえて
KIRIKAさん(以下敬称略):5類で暇なのでアマビエになってみました(笑)。
私は信学会(教育事業を行う学校法人)から佐久長聖(佐久長聖中学・高等学校)に勤務して2年間教員をしていました。
その後、長野の広告会社に勤務して産休育休を取得(その会社で初めて)し、10年ほど働きました。ですが、育児との両立に悩み、仕事が好きでしたけど、子供と向き合うために退職しました。
その後、実家の簡易郵便局に勤めるようになり、家族で子どもを見ながら仕事と子育て両方できるようになったんです。
私は仕事が好きだし、やりたいことは全部やりたい派。
「どうして女性だけ?出産や子育て、介護で我慢しなければならないの?」と思うこともありました。
私は自分の両親や夫の両親など、手助けしてくれる人が近くにいたからラッキーでした。ですが、それができない人も多くいらっしゃいます。
長野の女性は我慢しがち、「自分が我慢すれば良い」と考えてしまうんです。
奥ゆかしいといえば聞こえは良いですが…自分がやりたいことのために周りに感謝しながら、楽をしていくということも必要かなと感じています。
北山乃理子さん(以下敬称略):はじめまして。私はコンサルティングファームに勤めていて、管理職として会社員をしながら兼業で自分のビジネスをしています。
自分のビジネスは、キャリアコンサルタントとして自分らしさを大切にした働き方を提案するお仕事です。
私のライフテーマは『自分らしく生きる』ということです。
自分自身がやりたいことを諦めずに生きていきたい、そしてやりたいことを諦めない人のために働いていきたいと思います。
アンケートを見ての感想ですが、人事のコンサルからすると「まだこんなか…」というのが正直な感想です。
現在では、男女の賃金格差を会社は公表していかなければならなくなりました。女性の方が派遣が多いとか、男性の方が正社員が多いとかの雇用状況を公表するんです。
そこで、おかしいと感じる部分は声を上げていく必要があります。
今回のアンケート結果は『まだここか…。』という感じですが、今後3年、5年で大きく変わる可能性が高いなと思ってみていました。
皆さんで変えていきましょう。
梅嶋つかささん(以下敬称略):私は自由に生きてきています。
子どもは中学生と小学生で子育て真っ最中のママです。
子育て前はアパレルに勤め、子育てに専念しようと思った時に、子供が3歳の頃に小布施でお祭りがあったら楽しいなとおぶせエバーグリーンマーケットを立ち上げました。今年で9回目になるのですが、やっているうちにめちゃくちゃ楽しくなってきました。
とはいえ、マーケットをやりながら、自分に向いているものを探してみたんです。
農業をやったり、色々なことをやりましたね。
その結果、人と関わることが好きなんだと感じました。
それに加えて、マーケットをやる中で『どうやったらこういうお祭りが開催できるのですか?』と質問をいただくことが増えてきました。
そこで『あぁ、じゃあ事業にしてイベント事業をやっていこう』と去年の冬につかさファンタジーを立ち上げました。
私のライフテーマは『楽しく生きる』が大前提。
昨日も子供の運動会で赤組だったので、全身赤の衣装で応援に行きました。
全身全霊で応援し、結果的に紅組が勝ったので非常に盛り上がりました。
子どもにとっても、お母さん、親が楽しんでる姿って大事だと思っています。
私は勉強が嫌いでした(笑)。
短大にも行ったけれど、勉強は嫌でした。
でも短大時代の繋がりが今の自分になっていると感じています。
繋がりを大切にして、その場で自分らしい選択をしていますね。
先ほどのアンケート結果ですが、みんなちゃんと考えていて本当に偉いなと思いました。
明日死ぬかと思って毎日全力で生きています。後先考えずにお金使って生きてるんですよね。
でも、よくよく考えたら「確かにアンケートの通りだよな」と腑に落ちました。
上野眞奈美さん(以下敬称略):パネリストのキャラが濃すぎますね(笑)。
アンケートについては、無記名だからこそ、自分の想いをさらけ出せていますよね。
そうやって想いを出すことが大切です。
あとは、人と繋がることもすごく重要だなと感じました。
男女の格差は絶対すぐには変えられないと思います。
しかし、男女格差について考える機会を作ることがまず最初のアクション。
「変えたいな」「稼ぎたいな」という思いで、全力で発信したいなと思います。
教育格差について
成澤:私からも一言。前回の松本のイベントで20歳の女性と話した時に言っていたことが印象的で。
その子は大学までは男女差を全く感じなかったのに、社会人になってから急に大きな壁を感じて愕然としたと言っていたんです。
長野県は教育県で、教育格差が少ない。でも社会に入ると男女格差が大きくて非常に驚いたそうです。
この辺を元教員であるKIRIKAさんに伺っても良いでしょうか?
KIRIKA:教育格差については、今はどちらかというと女性の方が優秀な印象があります。
しかし、社会に出てからの古い構造は、長野にまだまだ残っていますよね。
会社だけでなく、プライベートでも田舎暮らしだと余計に男女格差があるかもしれない。
このような話を聞いたことがあります。
訪問介護のサービスを提供しようとしたら、「制服で来ないでください。家の中で着替えて。外部に介護を頼んでいるのがバレると嫁が悪く言われる。車も遠くに止めて歩いてきてください」と言われたという話です。
私は「え〜そんなことある?」と思いました。
ご近所の目を気にしない精神が必要ですよね。
自分の欲しいものは手に入れて、罪悪感は抱かない、そういう思いをみんな大切にできれば良いと思います。
北山:KIRIKAさんの話には驚愕しました。
私は東京と長野の2拠点生活をしています。
月の半分は東京で過ごしているんですね。
東京にいると介護やシッターが普通です。
むしろ、シッターが家に来ることは育児のプロに子育てを習う良い環境と捉えられている。
依頼する理由にかかわらず、育児のプロに家に来てもらって一緒に子育てができるとポジティブに考えられる方も一定数います。
シッターなどの外部サービスを生活に取り入れるのは当たり前の選択肢なんですね。
一方で、長野県でベビーシッターを立ち上げた知人がいました。
ところが…長野では依頼がなさすぎて東京に移りました。
その背景には「だって長野県だもん、しょうがないよね」というマインドがどんどん世代で引き継がれてしまっていると思います。
負の連鎖が強くなってしまっている。
これを今、断ち切りましょう!
どんどんプロのサービスを使っていきましょう!堂々としましょう!
妊娠・出産・働き方について
成澤:妊娠や出産についてもアンケートをとっています。
女性のライフスタイルに合わせて働く上で、「あなたが会社に求めるものはなんですか?」という質問をしました。
「人間関係が良好である」というのが1番多い意見でした。
その次に「働く場所の多様さ」や「働く時間の融通が利きやすい」「ハラスメントがない」「お互いに協力し合う環境である」というのが多いですね。
コメントにはこのような意見をいただきました。
産休や育休を取るとキャリアが遅れる。不公平だと思う。
産休や子育てのタイミングを考えてしまう。今のうちにキャリアを積まなければ正社員は難しくなるのではと心配…。
現在は育休中だけど、復帰が怖い。会社と個人の架け橋があればいいと思う。
先ほどの介護やシッターの話とリンクしますね。
長野県は人に頼ることをよしとしない風潮がまだ根強い気がします。
自分で「〇〇をせねばならぬ」という考えがはびこっています。
このような「自分が頑張れば良い」という考えを、お子さんが3人いらっしゃる梅嶋さんはどのように乗り越えましたか?
梅嶋:私は実家の近くに家を建てたので、助けを借りながら子育てしました。
でも、子育てって大変じゃないですか?
私も鬱っぽくなったり、乳腺炎に苦しみました。
そこで、実家に預けリフレッシュや友達のところに働きに行くという選択をしたんです。
また、仕事に関していうとイベントは土日がメインなので休日も働いています。
今は子供がある程度大きくなったからいいですが、昔は土日の仕事のイベントにも連れて行っていました。
仕事に子育てに家事に、すごく動いています。
逆に子どもが大きくなってこのバタバタがなくなってしまうのは逆に寂しくなるような気がしていますね。
成澤:母としての罪悪感みたいなのは感じなかったんですか?
梅島:全く感じませんでした!笑
イベントに連れて行くと子どもも楽しんでいたので。それから、イベントの参加者同士で子どもを見合ったりしながらだったので、子連れでも働けました。
でもこれって地元だからできたのかなとも思います。遠くにお嫁に行っていたら難しかったかもしれません。
成澤:ありがとうございます。
子育てや妊娠と仕事の話をすると、どうしても愚痴っぽくなってしまうこともあると思います。その辺は北山さんどう思われますか?
北山:そうですね。私はキャリアコンサルタントとして子育て中の悩みを聞くことが多くあります。
出産から育休をとると復帰が怖いという人は特に多い。
「両立が辛い」「誰かに迷惑をかけているんじゃないか」と悩むんですね。
先ほどのアンケートで特徴的なのは1位の「人間関係」の部分。
人間関係を重要視するのは良いことだと感じます。
一方、産休育休の人は「自分が子育てで抜けることでこの良い環境を壊してしまう」と思う人がいるかもしれないと心配になります。
人間関係を重視することは良いことですが、妊娠出産や子育てのハードルをあげることにつながるかもしれない。
実際にそういうお悩みを聞くことがあります。
その際に私は相談してくださった方にこのようにお話しします。
「職場で『子育てのためにどうしても休まなければいけません』と同僚の方に言われたら、あなたはどう思いますか?」と。
「このやろ〜!だったら辞めてしまえ!」って思いますか?思いませんよね。と。
みんなそうなんです、自分が言われたら助けようと思うけれど、自分が助けを求める側だと遠慮してしまう。
そういう矛盾を感じてプレッシャーを感じている女性が多いですね。
そのような背景がアンケートにも反映されていると思います。
成澤:ありがとうございます。
私は上野さんの講演を聞いたときに「保育園に預けるときにすいませんって思いながら預ける」っていう話に共感しました。
お化粧して保育園に行くのでさえも遠慮していたので…。
私もスノーボーダーで、滑りに行って自分をリフレッシュさせたいんですけど、罪悪感でウェアを着て園にいけないと言うか…。
楽しむために自分の子どもを預けるのを見せたくないと思っていました。
上野:自分のために預けることへの罪悪感がありますよね。
私は本当は復帰しなければ3歳まで子供を自分で見るつもりでした。
(ハーフパイプが)オリンピック種目にならなければ子育てを続けていたと思います。
しかし、状況が変わり、復帰して1歳で保育園に預け始めました。しかもウェアを着て保育園に連れていくんです。
娘は人見知りだし、新しい環境が苦手です。
当然、保育園に預ける際にはめちゃくちゃ泣きました。
子どもめっちゃ泣いてるのに、そのお母さんウェア着てるという状況でしたよ。
さらにフリースタイルスキーは格好もなんかチャラい、みたいな感じで(笑)。
それが自分の中で心苦しいんですよね。本当は娘と一緒にいたいのに。
でも野沢温泉は預ける場所が少ないので、保育園が生命線です。
保育園は頑張るお母さんにとってありがたいんですが、お盆や年末年始はほとんどの園はお休みですよね。
そこは改善してほしいなと思います。
今までの自分を振り返ると、自分の中のエゴ『母はこうであるべき』に縛り付けられている感じがしますよね。
つかささん(=梅嶋)の話を聞いていて、イベントに子どもを連れて行くとみんなで子どもを見るというところに『わかるー!』と共感しました。
でも、人がたくさんいるところを好まないお母さんもたくさんいらっしゃいます。
しっかり自分の手で育てたいという考えが強いお母さんは『ちゃんと見ていたい』と頑張ってしまいますよね。
さらに、自分を一人の社会人として考えると、子育て中は『自分はしっかりできていない』と思い始めて葛藤する人が多い気がしています。
あとは環境ってかなり大きい。
野沢温泉は公園がないんですよね、スキー場はあるのに(笑)。
なので公園デビューがなかなかできずに内向的になりやすい環境でした。
つかささんの場合は、外遊びが好きで周りにも同じようなお母さんがたくさんいるから、のびのびと子育てできているイメージです。
内向的になると、自分自身にネガティブになりやすいので、不安が大きくなる要因かなとも思います。
女性特有の心と体の変化と働き方
成澤:私はフェムテックの専門家として、女性の心と体の問題を重要視しています。
アンケートを見ると心の問題が一番多かったです。
企業で働いている女性のアンケートで判明したのですが、『女性特有のストレスに関して理解してほしい』という意見が21%にのぼりました。
また、PMSや更年期症状の不調を理解してほしいという思いも大きいですよね。
その次には妊娠出産についての理解をしてほしいという意見でした。
産休育休について、思うことがあります。
産休に入る頃はまあまあ体調いいですよね。
でも一番辛いのは妊娠初期や不妊治療の時です。
そこの会社のサポートが足りないと感じています。
そのギャップを埋めることが、フェミニティアーチを作った理由の一つです。
理由がなくても逃げられる場所が女性には必要です。
女性ホルモンの変化や男性に分かりにくい部分は言葉に出しにくい。
そこで、静かに逃げられる場所があっても良いのかなと思っています。
どのようなサポートがあれば良いのか
成澤:アンケート結果によると、1番多い回答が柔軟な働き方(テレワークなど)を求める声でした。
2番目が休暇制度の充実、3番目には、体調が悪い女性従業員の思いを正しく理解してほしいとの声です。
残りは、会社の人員配置やキャリアアップ制度などを求めている声がありました。
企業からフェムテックについて相談されるときに多いのが、「男性向けセミナー」や「専用相談窓口」に対する施策を行った方が良いかという質問です。
しかし意外とこれらはアンケートでは少数派。
逆に放っておいてほしいという意見が多いのではないでしょうか。
変に構ってもらうのもストレスになることがあります。
コメントも紹介します。
「女性は思春期から更年期まで、ホルモンバランスに左右されながら生きています。しかし、社会は男性的に働くことが求められていて生きづらい」
「生理中や更年期は心身ともに負担が大きい」
「生理や妊娠などは個人差が大きいことを理解してほしい」
案外、男性管理職よりも女性管理職や社員が怖いという意見が多かったです。
女性社員に「私は大丈夫だったよ」と言われるからです。
個人差を認識してマウントを取らないでほしいという意見もありました。
KIRIKAさん、こちらをひと通り見てどうお考えになりますか?
KIRIKA:はい、生理から更年期まで全部経験したけれど、個人差は本当に大きいと思う。
自分は生理2日目が辛いけれど、娘は1日目が辛いらしいんですよね。
そして娘は化粧品メーカーに勤めています。
女性が多い企業ですが、生理のつらさや精神的な落ち込みを言いにくいそうです。
女性同士でもお互いに多様性を受け入れていく必要を感じます。
更年期も個人差は大きいです。
人の痛みを理解できる、お互いに思いやれる社会を作り上げられたら良いですね。
そう考えると、長野にこのような場所(Feminity Arch WORK LOUNGE)ができて本当によかったと思います。今までになかった場所ですよね。
「辛いからほっといて、ここがあるから大丈夫だから!」という場所があるのがとても良いと思う。
さまざまな世代の人の助けになると感じています。
北山:私はあえて管理職目線で話しますね。
管理職の立場からすると、「その人に何が必要なのかわからない」ことが少なくないです。
声をあげてくれないと、何をしたら良いのかわからないんです。
密なコミュニケーションで、どのくらい働けてどのような働き方がしたいのかをすり合わせる必要がある。
どのくらいの期間まで働けて、どのくらいの頻度でリモートがしたいのか、など具体的な相談が大切です。
コミュニケーションをとる上で、今の体調ももちろん大切です。
しかし、出産後のキャリアをふまえることも忘れないようにしてください。
育休後にどのように復帰したいのか、そのときに必要なことはなんだろうか、というところまで含めて話し合いましょう。
絶対に正解といえるアプローチはありません。
働きたい気持ちを尊重して密にコミュニケーションをとることが管理職として必要だと思います。
また、みなさんも積極的に希望を声に出してほしいです。
企業は柔軟な環境で働きたいという思いに気づいていないかもしれません。
成澤:梅嶋さんはいかがですか?
梅嶋:ずっと今までホルモンの問題には悩んできました。
高校生の時に生理で倒れて出産まで病院に通っていたいました。
子どもを産んで生理の問題は解決しましたが、今はほとんど座らずに1日中動いているので、今後更年期とかきたらどうなるんだろうかと思います。
気づくのかな?
今ほんとに目まぐるしく動いているので、60過ぎたらどうなるのだろうか(笑)。
でも負けずに元気に生きていきたいですね。
上野:私もほとんど座らないです(笑)。
私は生理で悩むこともなければ、つわりもなかったです。
出産はスポーツだと思っているくらいです。最後の子は4200gだったんですよ(笑)
そして毎日慌ただしく過ごしているので、更年期に気づくのかな?と思っています。
しかし私の母は更年期が大変そうだなと感じていました。
なので、忙しい時こそ今の身体の状態を立ち返るように意識しています。
忙しくて余裕がないと呼吸が浅くなるんですよ。
実は私、繊細で過呼吸持ちなところがあります。
呼吸が浅くなったら、息を吐くように意識します。
このように、毎日忙しいけれども自分の身体の変化に気づけるようなポイントを探しましょう。それから自分の体の変化に気づく時間を設けられるように。
そして気づくだけでなく、「辛い」と言えるような仲間がいることが大切かなと思います。
成澤:今日は本当にさすがだなと思う話をたくさん聞けました。
フェムテックの専門家として少し話しますと、今回お集まりいただいた方々は、どちらかというと男性ホルモン優位な感じがします。
それってすごく良いことなんですよ。
今流行っている更年期治療の中に、男性ホルモンの投与があります。
女性ホルモンが減ってきたときに男性ホルモンを投与することで「やる気をモリモリ」にして乗り切るんです。
この方法は一つの選択肢です。
更年期は自分に合った対処法を選んで、辛くない方法を選択するというのが大切です。
更年期はいつか終わります。
そして長野県の女性は、とくに辛いと言わない、本当にお母さんたちは辛いと言えないんです。
しかし、私と話している中で涙がポロッと出るような場面もたくさんありました。
辛いときに辛いといえる自己開示や自分を労われる自己愛が非常に大切です。
その一環としてFeminityArch WORKLOUNGEが役に立てば良いと思っています。
女性の健康のためのアクション国際デー
さて、本日5月28日は「女性の健康のためのアクション国際デー」です。
今回、工事が完了しない中でどうしてもこの日にイベントを行いたかった理由が、この5月28日という日にちです。
今日アクションを起こしたかったので無理やり決行しました(笑)
関係者の皆さま、ご心配おかけしました…!
「女性の健康のためのアクション国際デー」とは、2021年の国際会議で決められたもので、
「すべての人が自分のセクシャル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)を享受できる世界を目指して」と定められました。
簡単に要約すると、女性が自分の性と健康について決断できるという状態を目指すものです。
しかし、コロナ禍で動きがかなり制限されてしまいました。
でも大切な活動なので、今回アクションを起こしました。
「自分の人生を自分で選択できる、そんな当たり前をすべての人に」
という理念を大切にしていきましょう。
今回ここに、専門家がいらっしゃっていますので、せっかくなので話を聞いてみましょう。
石坂みどりさんです。
石坂みどりさん(以下敬称略):ご紹介に預かりました、石坂みどりと申します。
キャリアコンサルタントと産業カウンセラーの資格を持っています。
男女共同参画の女性相談を5年ほど行ってきました。
その後も県の女性相談や社会的マイノリティーの支援をおこなっています。
女性のリプロダクティブヘルスライツという言葉がやっと最近聴けるようになってきたと思います。
これはエジプトのカイロで1994年に会議があったときに決まった概念です。
女性が自分の性や生殖に関する健康と権利を意味しています。
成澤は体の部分で支援をしており、私は心の部分で活動をさせてもらっています。
心と体はつながっているので皆自分を大切にしてほしいです。
ジェンダーに対しては「こうあるべきという」アンコンシャスバイアス(無意識な思い込み)が非常に深いです。
自分でも気づいていない悩みに寄り添って、支援することが非常に大切だと感じています。
女性は今日のような井戸端会議で元気になります。
それが女性の強みでもある。
誰かと繋がることで女性が自分らしく生きていく糧になるといいですよね。
会話をすることで、自分の悩みに気づき、力強く進んでいけたらなと思います。
成澤:ありがとうございました。
国際会議がなくなってしまったので長野から5月28日を発信できたら良いと思います。
ハッシュタグをつけたりして、活動していきましょう。
ハッピーワード
最後に女性活躍再定義ということで、自分自身でフィットする言葉、ハッピーワードを考えていただけたらなと思います。
それでは、パネリストの皆様のハッピーワードを発表していただきたいと思います。
KIRIKA:勝ち組や負け組という言葉が大嫌い。『競争よりも協奏』を大事にしていきたいと思います。
北山:私は自分らしく生きることが軸にあるので、『自分らしくワガママに』としたいです。
梅嶋:『女性が楽しく人生を過ごせたら…みんなハッピー!』だなと思います。
上野:私のハッピーワードは、『自分を認める』ですね。みんなが認め合う社会にするためにはまずは自分を認めること。
すでに女性は活躍していますからね。今さら女性活躍しなくても。
活躍している自分を認めてあげるということが大事かなと思います。
会終了後には、会場内のみなさんと交流する時間が設けられ、女性を取り巻く様々な課題・問題について、ざっくばらんにお話しました。
一人ひとりが自分に矢印が向いた時間になったことと思います。
ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。
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