見出し画像

生き方、暮らし方、働き方Vol.10,11 海外に出た若者トーク

2023年3月4日。松本メディアガーデンにて暮らすroom’s交流会「つながりマーケット&トークイベント」を開催しました。
その時に、「Talk.03 若者と考える、もっと自由で多様な未来」に登壇してくださったのが、高校を卒業したての松村さんと加藤さん。
その時のお二人の、型から飛び出そうとするエネルギーに「新しい時代の到来」を感じた方は少なくなかったはず。
海外に行くといったお二人が、ほぼ1年後(2024年3月10日 20:00~22:00)どういう風に過ごして、何を感じたのかをオンラインで語ってもらいました!
 

加藤あすみさん

加藤あすみさんは、松本深志高等学校からイギリスのエディンバラ大学でサスティナビリティーと政治学を学ぶため、奨学金を獲得して渡英。
「普通の家庭に育ち、高校時代にカナダに留学した事がきっかけで海外に目を向けた。イギリスに来た事で似たような価値観の人たちに出会い、こっちの方が普通。日本に戻って働きたいとは思わない。」
加藤さんの活躍を応援したい!と思ったと同時に、日本の価値観に疑問を感じて、素晴らしい人材が流出してしまうことは、日本にとって痛手。日本の未来について、危機感を持ちました。

松村和楽さん

松村和楽さんは、松本県ヶ丘高等学校からN高等学校に転校。卒業後ワーキングホリデーでオーストラリアへ。
ホテルでレセプションの仕事を経験し、そろそろ帰国する予定とのこと。
「このまま普通にいい大学、いい就職という道をどこかでおりたかった。20代は色々なところで色々な仕事にチャレンジしたい。」 
和楽さんのこの一言がとても印象的で、自分で新しい道を切り開いていこうとする力強さを感じました。
 

自分の幸せは自分で決める

スペシャルな2人のようですが、彼女達にとって、選んだ道は極めて普通。周囲にも似たような価値観の人がいる事で益々普通化します。
そう考えると「普通」というのは、そのコミュニティーにおける多数派ということかもしれません。
いまだに、いい高校→いい大学→いい会社が幸せだという考えは根強く、学校にいるとそんな同調圧力に無意識に流されてしまうのかもしれません。
自分で考えて、自分の幸せを自分で決めること。誰の圧力も感じずに自由な環境を求めた結果が海外だったのかもしれません。
もっと多様な選択を求めた結果、海外に目を向けるしかなかったとも言えます。 

お二人が日本に対して感じているのは、多様性の無さ。
海外では多様であることが当たり前であり、多様な人が多様なまま生きている。そこに身をおける心地よさや刺激を感じているようでした。
日本との違いを身をもって感じながらもお二人とも口をそろえて「日本も大好き」と目を輝かせていたのが印象的でした。少しでも多様性を受け入れあう社会に変わっていけたら、この若いお二人が活躍する場はもっとありそうです。
あるいは、お二人がそのような社会を作っていってくれるのかもしれません。

いいなと思ったら応援しよう!