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1,000人に1人の『アザの病気(太田母斑)』になってみた人生談
顔に青アザがあったら、悲しいですか・・・?
私は3歳くらいの頃から、顔に青アザがあります。青アザと言っても私の場合は茶色い色をしていて、シミに近い色味です。右目の周りからほっぺたにかけて3歳からありまして、これがもう煩わしいったらありゃしない。あざのない人生にどれくらい憧れたことか。
今回は夜中ですし(?)まったりと、顔のあざに関する体験談を書いてみたいと思います。
🗒️ はじめに
このnoteでは、自分に嘘をつかない・カッコつけない・話を盛らないことを自分との約束として、高校から突如ギャルになり、そこから12年会社を経営してきた人生の中で、起こった出来事や経験をそのまま書いていきたいと思います。
▼初めましての方は、こちらの記事からどうぞ🔰
https://note.com/kurason_note/n/n74903e66d174
3歳、あざ発症!
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私が患ったのは太田母斑という病気で、1,000人に1人が発症するそう。(または日本人の0.1~0.2%の頻度で出現するという記述も)この発症がすごく面白い?メカニズムで、ある日の夜突然、アザができたんです(笑)
親によると、3歳の時、寝ている時に、突然泣き叫びはじめたそうなんですが、顔を見るとさっきまでなかったアザができていたんだとか。それで病院に連れて行くと、太田母斑と診断されたそうです。ちなみにシミの強化版のようなものなので、痛くも痒くもないです。
小学校時代はパンダっと呼ばれショックを受ける
3歳だとまだ全然わからないのですが、小学校くらいになると自分の顔にはアザがあることに気が付きます。まだ気にしてはいなかったのですが、ある日男の子からあざのことをを指さして、パンダって呼ばれたんです!(酷w)それでもあんまり細かいことが気にならないタイプだったのか、小学校高学年までは特に隠したりもせずでしたが、パンダって呼んできたあの子の顔だけはいまだに覚えています(笑)
思春期到来で厚塗りファンデ一択に
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でも、思春期になると猛烈に気になります。特に日光を浴びると濃くなる性質があるので、沖縄に家族で旅行に行って、帰ってきて鏡を見た時はすっごく悲しくなりました。親にも弟にも妹にもないのに、なんで私だけ…と。
初めてファンデーションを塗ったのが中学生の頃。 ドラッグストアでファンデを購入して塗りたくったあの日は、なんか自分の顔じゃないみたいで嬉しかったのを覚えています。
この頃から、人が私の顔の右目をみると、「あ、今この人私のアザを見たな?」とわかるようになり、と同時に、気を遣わせないようにその瞬間いろんな話題を出して会話をする、と言う癖がつきました。
なぜなら、大体の人が「右目どうしたの?殴られたの?」と心配するからです(笑)ちなみに眼球にもあざがあって、色味はやや赤茶色です。こちらも「目出血してない?」と心配されます。
「これ、あざなんですわ」
と言うのもめんどくさくて、そーなんか顔を打撲したんだ!とか、結膜炎かなーとか、なぜか色々誤魔化して生きてきました(アザって認めるのが恥ずかしかったのかも)
大人になっても憧れる、薄づきファンデーション
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治療は3回だけしたのですが、あまりにも痛い!!!目の周りをレーザーで焼くのですが、治療は輪ゴムで100回以上目の周りを弾かれているような痛み。終わった後は火傷で目の周りがケロイド状態になっている感じ!しかも10回くらいやらないと完治しないときた。さらに、その後テーピングなどをしなければならず、大体の人に「DVを受けている人」と思われてしまいがちで、横を歩く旦那を不憫に思って今はもう治療していません(笑)
ですが、やっぱりいろんな種類のファンデーションを選んでみたい。素肌メイク?艶感?とか憧れます。生まれ変わったら絶対アザのない顔に生まれてきたいです(笑)
アザがあると、基本的に人生ずっと厚塗り一択。化粧は可愛くなるためにするのではなく、アザを気にされないようにするものって感じです。だからデパートのお化粧コーナーとかも絶対行きたくないし(一度だけ行ったことがあったけど店員さんがすごく気を遣っている感じがして嫌でした笑 そしてカバー力で有名なファンデも私のアザは消えませんでした…)
ちなみにカバーファンデーションと言ってあざの人専用のファンデがあるんですよ。厚塗りにはなるんですが、アザのある人に対しての化粧品を出してくれている企業さんがあることに感動しました。
父に言われた、ファンデ濃くない?の一言
余談ですが、社会人になって「お前、ファンデーションが濃いんじゃないの?」って父から言われたことはいまだに怒っています。
きっと私が毎日隠していたために、私にアザがあったことを忘れていたんだと思いますが、なんてデリカシーのない父親なんでしょう…とめちゃくちゃキレた思い出があります(笑)
アザはコンプレックスだけど、いいこともある
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アザなんてないほうがいいです。なかったらよかったといまだに思いますが、いいことも少しだけ。
1つ目は、人のコンプレックスをなんとなく察知できる力、そしてコンプレックスに強く共感できる心が手に入ったように思います。
趣味で、camellメンバーのポートレートを撮影させてもらうのですが、この子はここがコンプレックスなのかな?と仕草で察知できるようになりました。コンプレックスってやっぱり私は自分で見たくないものだと思っているので、撮影の際はそこをうまく隠れるような感じで撮影することもあります。私の写真を見て、撮ってもらってよかったと言ってもらえる時は本当に幸せです。
そして、コンプレックスある人って結構好きなんです。それもよかったことの1つかも。
コンプレックスとかを抱いていたり、人とのコミュニケーションが苦手だなっていう人には共感を覚えたり、自分がどう接したらその方は心地よいかな?っていうことをよく考えたりします。そういう弱い部分とかがある人の方が信頼できると思うこともよくあります。
そういう考え方になったのも、私自身にアザがあったからだと思います。
そういう意味では、コンプレックスがあってよかったと思う!人間力が少しだけアザによって高まったかもしれません。
もしこの記事を読んでくださっている方で、コンプレックスあるんだよなって方がいたら…そのコンプレックスがあったから得れたものを考えてみてほしいし、そんなコンプレックスがあっても頑張って生きてきた自分を褒めてあげてほしいです👏 私も時々、よくこんな顔面で明るく生きてきたなーと自分を褒めたりしています。
もう1ついいことがあって、それは野球の稲葉選手(現日ハム監督)との出会いです。厳密には私は会ったというより観戦しているだけですが、稲葉選手も太田母斑を持っている方で、治療は一切していないんです。
同じ病気で悩んだり、苦しんでいる方がいるのなら、自分が堂々とプレーをすることでその人の励みになれば・・・という理由が紹介されているエピソードを読んで、本当に感激しました。まだまだ遠いけど、いつか稲葉選手のように人に勇気を与えられる人になりたいな、と思いました。
コンプレックスを隠さない、という自信が欲しい
よかったことも書きましたが、やっぱりアザは好きになれることはないです。大嫌い!だけど、もう隠すのも嫌だなと思い始めてもいます。面倒だし、皮膚は荒れるし・・・。
でもでも、長い人生で隠してきたものを、いきなり晒すというのは、お外を全裸で歩くのと同じ行為です。(まじ)
まだまだ、悩み中。
だけど、やっぱり私もコンプレックスを持っている方の勇気になるような、人間になりたい!!稲葉選手のようにそれを出せる人間になりたい!
だから、まずは近所から、頑張ってトライしようかと思います。
いつか私がノーファンデで歩いていたら、「あいつ、とうとうコンプレックスを愛せたんだな」と思ってください(笑)
コンプレックスごと、愛せたらいいね!