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やりたいことをグングンやって、やりたく無いことを減らす方法。ナッジとスラッジ

良い習慣を身につけたり、自分にとってプラスになる習慣を取り入れる。

頭では分かっていてもなかなか実行するのは難しいもの。何かをしようとしたら初めの3日ぐらいはやる気がグワァーって出てくるけど後はどんどんテンションが下がってくる。

なんとか気力で1か月続けても、2か月目、3か月目には手抜きをはじめてそのうち正当な理由をつけて辞めてしまう。そんな経験はないだろうか?

今日は、やりたいことをグングンやってかつ、やらなくていいことを減らしていく技を紹介したい。

やらなくていいことは面倒にする

私は、コロナの時期にゲームにハマっていた。対戦ゲームで世界ランキングで上位3%に入るほどの腕前だ。でも、コロナが収束して普段の生活がはじまるとゲームばっかりしているわけにはいかなかった。

よし辞めよう、と思ったものの今のゲームは凄い。中毒性が半端ないのだ。子供じゃなくて、意志力も結構強い方なのに気が付けばゲームをしていた。ただの暇つぶしからはじめただけなのに、恐ろしい魔力があった。

そんな時に、中毒者でやばかった私は自分に一つだけルールを加えた。それは、ゲームを遊ぶことは制限しない。ただし、ゲームが終わったら必ずパソコンからゲームをアンインストールすること。

これをやってから、しばらくはそれほどゲームの頻度は下がらなかった。でも、じわじわと日がたつごとに効いてくる。今のゲームは結構容量が大きいから、毎回ゲームをインストールするところからはじめると起動するだけに1時間とかかかってしまう

この、地味な面倒さ辞めたい習慣とか行動にすごく効く。私が取り入れたのは行動経済学の中で使われている、スラッジと呼ばれているものだった。

スラッジを使いこなせば辞めたい事が自然と辞めれる

スラッジとは日本語に直訳すると、ヘドロのような汚れだったり、エンジンの中にできたドロッとした汚れのことを言う。これを、行動経済学の中では何か行動する時に障害となる摩擦や抵抗という意味で使っている。

例えば、補助金を受けに市役所とかに行った姿を想像してほしい。長い行列に、訳の分からない専門用語がいっぱい書いた書類を埋める作業、やっと自分の番が来たと思ったら愛想の無い役所の人が、記入漏れを指摘する。また並びなおしだ。

もう、国は補助金なんか渡したくないんじゃないかと思うほど面倒な作業があったりする。この面倒さがスラッジというものだ。役所に行くのは1年で数回でいいけど、もしこれが毎日だったらどうだろう。たとえ少しのお金をもらえるとしても行く頻度は必ず下がってしまうはず。

私がゲームを辞めるときに取り入れたのもこれだ。まず、ゲーム自体を意思の力でどうにかしようとしたのではない。ゲームをやりたいという意思はそのままにしてそこに到達するまでの過程を面倒にしただけだ

たったそれだけのことで、人間の行動は簡単に変わってしまう。これは、他の習慣にも応用できる。例えば、お金を節約したいならお金を使いにくくすればいいだけだ。暗証番号を入れないと開かない金庫に財布を入れておくとか、夫婦で相談したものだけ買っていいルールとか、クレジットカードを全て登録から消すとかだ。

とにかく、辞めたい事は複雑で面倒な手続きとか、時間がかかる手続きを踏まないとやれないようにしてしまえばいい。逆に、やりたい事をグングンをやっていくには逆の手法を使う。

ナッジを使いこなせば、やりたいことがグングンできる

スラッジの逆の考えでナッジというものもある。この言葉は肘とかでツンツンして人に注意を促す意味がある。それを行動経済学では、自然とその行動に向かわせるための手法という意味で使われている。

1番有名なナッジに男子トイレの話がある。ある空港の男子トイレでは、小便器の周りを汚す人が多くて困っていた。そこで、空港の清掃の人が小便器の真ん中にハエの絵を描いた小さなシールを貼った。

すると、男性はみんなそのハエを狙っておしっこをしていったから、便器周りの汚れが激減したという効果があった。この、小さなハエのシールによって、自然と良い方向に行動が向いていくのがナッジだ。

これは自分たちの生活にも応用できる。例えば、夜遅くまで起きてしまう人はパソコンを9時に自動的にシャットアウトにして、部屋の明かりもスマート電球で勝手に消える設定にする。

朝起きて散歩したかったら、パジャマじゃなくて散歩着を着たまま寝るのが1番効果的だ。他にも、NOTEを続けたいならパソコンをダイニングテーブルに置いて、つけた瞬間にNOTEの画面が開くようにしておけばいい。

楽器を練習したいなら、いつもリラックスしている場所から動かずに手が届く範囲に楽譜と楽器を置いておけばいい。勉強ならトイレ、お風呂、キッチン、テーブル、全ての場所に参考書を置いておく。

やろう!っていう意思に頼るんじゃなくて、自然と自分をいい方向に向かわせるような仕掛けをいっぱいつくっていく

こうやって、やりたくないことは面倒に、やりたいことは一瞬で手の届く範囲に置いておくだけでいい習慣も悪い習慣も簡単に作れちゃう。ぜひ試してみてね。

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