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わたしとある所#018「良く効く“想いと探究”の薬」

古民家再生仲間のSさんと、里山で手道具を体験したあとで—
「あなたの特別な場所や自分の存在を実感した場面はどこですか?」
出会う人にエピソードを尋ね、対話を再構成し人と場所の関係を探求している記録です

肥後の赤玉。熊本生まれ、よく効く胃腸薬。
初めて渡米のとき父は私に肥後の赤玉を持たせてくれた。1969年、月へ向かうアポロ11号の取材の助手を務めた。その途中で大きなアメリカインディアンの祭り見物。そこで出会ったホピ族の老人。とっさに何粒かの赤玉をプレゼント。ずっと後になって再びホピ族を取材したことがあった。あの老人の居留地へ行ってみた。「レッドボール」、老人は忘れていなかった。

作家・佐藤秀明さんのエッセイ
肥後赤玉がどんなに良く効く薬だったかわかる
「片岡義男 全著作電子書籍化の公式サイト」より

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