みどりのカーテンに蝉の羽化
昨日の朝、窓を開けたら、みどりのカーテンに蝉が羽化してました。
羽化しはばかりの蝉の羽根と体は白く、羽根にある動脈のようなところは、エメラルドグリーンと黄色でより幻想的に感じながられる。
昨日は雨が降っていて、夫婦で「頑張れ!」と蝉に声をかけながら応援した。
夫は、「雨だから、飛び立つのに時間がかかりそうだよな。タイミングが悪いときに羽化しちゃったね」。という。
わたしはそれを聴いてこう思った。自然は人間が想像するよりも遥かに強い。そして人間の都合で考えているうちは狭い範囲でしか考えられない生き方になる。だが自然はわたしたち人間よりも遥かに壮大な本能が備わっている。だからこの蝉は大丈夫に違いない!とわたしは思った。
それから一時間後に雨がやみ、お日様がさしはじめた。肌が少し痛くなるほどの日差し。
また羽化した蝉をみたら、眩しい日差しに羽がより透き通ってみえて、光と影の美しさにうっとりした。
なんて綺麗なんだろうと思い癒されたが、わたしは貴重なお日様のために梅干しを干す作業に。
梅干しを干してから、出かける準備などをしていたら、蝉は無事に飛び立っていた。
夫が心配していた雨の日に羽化したタイミング悪い蝉は、晴れるタイミングを知っていたのかもしれないと思った。やっぱり自然はわたしたち人間に柔軟な考えや生き方を教えてくれる。
そして梅干しの土用干しにタイミング悪く干せなかったわたしは、この蝉のように諦めないで、タイミングをみて、お日様に梅干しを干していって、今までよりも手間がかかる梅干しの味はより美味しくできることを楽しみにして。
蝉の脱け殻が可愛いから、そのままにしています。
これを見るたびに、羽化した朝を思い出し、近くの公園や庭でこの蝉が元気いっぱいに鳴いていると思うと、今までは違う蝉の鳴き声に癒され、元気をもらえる。
蝉の鳴き声って、暑いなぁーしか思わなかったわたしに少しだけ心の余裕を与えてくれました。
蝉さん、地上でたくさん鳴いて、精一杯楽しんでね。そしてあなたの美しさをわたしは忘れない。
蝉さんありがとう。