2019年問題って?

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                       2019/03/01 第507号
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【 2019年問題って? 】

こんにちは。住環境アドバイザーのMadayoです。

皆さんのお住まいは、集合タイプですかそれとも戸建てタイプですか。戸建てのタイプでしたら、屋根に太陽光発電装置を載せていますか。載せているとしたら、いつからですか。と、突然且つ矢継ぎ早の質問で恐縮です。

実は、家庭の太陽光発電から出る余剰電力を大手電力会社が固定価格で買い取る「買い取り制度」が始まったのが2009年で、その契約期間が10年のため、2019年(今年)に最初に期限切れを迎える家庭が約53万件あります。そして、2023年までに165万件の家庭がその期限を迎えることになります。

さかのぼること10年前、大手電力会社による固定価格での余剰電力買い取り制度が政府の肝入りで発足し、契約期間は10年とされました。当時は1Kwhあたり48円の固定価格だったと思います。当初国や県、市町村などから太陽光発電を設置する際の費用補助金制度がありましたが、コストダウンが進んで廃止され、さらに設置面積が増大するにつれ徐々に買取価格が減額されて現在の価格は1Kwhあたり24円(ないしは26円)になっています。

さて思い出話はそこそこに、対象になるご家庭は今年10月以降次の3つの方法のどれかを選択しなければなりません。一つめは、無償で大手電力会社に電気を引き取ってもらう。二つめは、自分で買取会社を捜す。三つめは家庭用バッテリーを購入して昼間の余剰電力を貯め、自家発電自己消費を行い、電気代をゼロもしくはそれに近い形で利用する。の3つの方法のどれかです。

それぞれメリットデメリットがあり、どれが一番良いとは言えません。ただよほどのことがない限り1番は選択しないでしょう。2番は恐らく1Kwhあたり一桁、良くても10円程度になると思います。3番は推奨する方法なのですが、まだバッテリーの設置価格が1基あたり百万円以上になりますので、イニシャルコストにびっくりするのと、バッテリーの寿命が10年程度と短いという難点があります。

ここでいうバッテリーは、リチウムイオン電池です。電気自動車に積み込むためのシェア争いに伴うコスト競争がし烈な状態で、その応用形としてコストダウンの恩恵に預かることがそう遠からず期待できると思います。設置費用が50万円になれば、普及が一挙に進むものと思いますが、その日が来る時はそう遠くはないと思います。あくまでも当方の個人的観測ですが・・・

最近は、徐々に普及が進んで充電性能が向上した電気自動車を、自宅に駐車している間は家庭内でも利用しようという動きもあります。大概の車は、その90%以上の時間を駐車場に止めたままにしているので、その駐車している間のバッテリーを家庭内の電気に活用しようというものです。必要なときには車も動かせますので、電気自動車をお持ちの方は、検討の価値ありだと思います。

この10年の間には太陽光発電装置の設置コストは吸収できていると思いますので、契約の10年が終了した後には、どうしたら電気代を安くできるかと、発電した電気をどうしたら高く売れるかの検討がポイントになると思う次第です。
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