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インターネット接続を高速化?
こんにちは。コミュニケーションアドバイザーのこてつです。
インターネットに接続する端末が増えるとともに、大容量の動画配信サービスなどを利用することも一般的になってきましたが、ネットワーク環境自体は10年前から変えてないという方も多数おられるのではないでしょうか。最近新しい技術が使われ始めたこともあり、ちょうど見直しのタイミングに来ていると思っています。そこで今回は、最近インターネットへの接続が遅いと感じる方に向け見直しのポイントについて紹介したいと思います。
まず説明のため、インターネットを接続する環境のモデルを定義します。
1.スマートフォンやパソコンなどの端末は全てWi-Fi接続である。
2.それらを接続するためにWi-Fiルータを設置している。
3.インターネット接続のため光回線とプロバイダに契約している。
4.ひかり電話を利用しており、光回線とはホームゲートウェイで接続している。
つまり、端末->Wi-Fiルータ->ホームゲートウェイ->光回線->インターネットプロバイダと接続されているとします。
まずは、インターネット接続環境において、どれくらいのスピードが出ているのか調べてみましょう。例えば、下記のURLにアクセスしてください。
https://www.bspeedtest.jp/
簡単にスピードが測定できます。こてつのネットワーク環境では30Mbps~50Mbpsでした。これは光回線が理由でもあるのですが、かなり遅いですね。
続いてWi-Fiルータを確認しましょう。最新のWi-Fiの規格ではWi-Fi6Eというものがありますが、こちらが普及するのはまだ先なのでWi-Fi6ということになります。Wi-Fi6対応でなければ、新しいルータに交換することで速度向上が期待できます。ルータの性能としては5GHz帯で2400Mbps以上の速度がでれば十分です。端末の方はとiPhoneだとiPhone11以降はWi-Fi6対応ですし、最近のパソコンもほぼWi-Fi6対応になっています。Windows10では設定->ネットワークとインターネットから現在接続中のネットワークのプロパティを見ると分かります。ちなみにこてつのパソコンはWi-Fi5でした。そろそろ買い換え時期かもしれません。
次は回線です。いくらWi-Fiルータが高速でも光回線が遅ければどうしようもありません。最新の光回線は10Gbpsや20Gbpsの高速回線も出てきました。東京、大阪、名古屋にお住まいの方はこのような回線も選択肢に入ってくるかもしれません。それ以外の方は1Gbpsが一般的になりますが、まだまだ、こてつのようにマンションタイプかつVDSL方式で最大速度が100Mbpsのところもあります。しかしながら、順次、光配線方式に切り替えていっているようですので、確認すれば1Gbpsまで対応可能になっているかもしれません。また、ADSLをまだお使いの方は、2023年1月31日でサービス終了になりますので、この機会に光回線への切り替えを検討してはどうでしょうか。
この光回線ですが、高速化の手段として最近新しい技術が出てきています。「IPv6 IPoE」という技術です。これまでは「IPv4 PPPoE」という技術で接続していました。IPバージョン4というIPアドレスでは全世界の端末にアドレスを付与することができないということから、新しいIPアドレスであるIPバージョン6が開発され、現在利用されつつある技術です。PPPoEとIPoEは接続方式で、PPPoEがパスワード認証の後、接続する方式で、IPoEが直接ネットワークに接続する方式だと思ってください。「IPv6 IPoE」はお使いのプロバイダ等に申し込むと利用できるようになるもので、最新のホームゲートウェイだとネットワーク側の設定変更だけで利用できるようになります。
だたし、これだけではIPv6通信する一部のアプリケーションのみだけ対応できたことになるので、IPv4通信する他のアプリケーションも「IPv6 IPoE」を使って通信できるようにする技術が「IPv4 over IPv6」となります。こちらはWi-Fiルータの機能を用いて、IPv4通信をカプセル化してIPv6通信として接続できるようにするものです。※一部ホームゲートウェイで対応できるようにしているプロバイダもあるようです。
「IPv6 IPoE」や「IPv4 over IPv6」について本当にうまくできるのかどうか確かめたいところではありますが、まだこてつ自身がWi-Fiルータも含めて環境を準備できていないので、検証はこれからになります。順次調べながら分かりやすく紹介していきますご期待ください。