がんばれ!コウノトリ
こんにちは。商品価格アドバイザーのカエルです。
2021年2月
兵庫県豊岡市にある兵庫県立コウノトリの郷公園を初めて訪れました。そこでは、コウノトリの飼育はもちろん、野生復帰事業や人と自然の共生の普及啓発活動等もされています。園内の観察ゾーンには湿地帯が作られていて、自由にエサを探したり羽ばたいたりするコウノトリの姿を見ることができます。羽を広げると2メートルにもなる体で空を切る姿はとてもダイナミックでした。
日本のコウノトリの絶滅
かつては日本各地に生息していたコウノトリは、生息環境の悪化などにより個体数が減少していきました。特別天然記念物の指定を受けた1956年、日本のコウノトリは20羽にまで減少しました。1971年、日本で最後の野生コウノトリが死亡。1986年には最後の飼育コウノトリも死亡し、日本のコウノトリは絶滅してしまいました。
50年以上にわたる取り組み
1965年から人工飼育の試みが始まりました。ロシアから譲り受けたコウノトリの繁殖成功や、人工巣塔設置、放鳥訓練などの長年の努力と成果が実り、現在日本国内で飼育されているコウノトリは100羽を超え、野外のコウノトリは200羽を超えるまでになりました。
豊岡盆地
豊岡盆地はその地形から、縄張り意識の強いコウノトリの生育に適しています。1999年に開園したコウノトリの郷公園は、保護増殖の取り組みの中心となっています。
2021年4月
コウノトリの産卵は3月から4月、ふ化は4月から5月です。
今年もふ化を確認したという情報をコウノトリの郷公園のHPから得て、4月に入り、再び豊岡市を訪れました。一般人でも田んぼの中に立つ巣塔に近づき、観察することができます。
コウノトリは外見では雌雄の区別がつきません。ペアが巣の番とエサ採りを交代で行います。地面から高い巣塔を見上げると、ヒナは小さいので見えませんが、ふ化したヒナを何時間もじっと守り続ける親鳥の姿が、青空にくっきりと浮かび上がっていました。
兵庫県立コウノトリの郷公園は入園無料です。
http://www.stork.u-hyogo.ac.jp/
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