自分にあった選択とは
こんにちは。リタイヤアドバイザーのタムタムです。
老後の資金、「貯金から投資へ」。最近ニュースで話題になっていますよね。
今年の1月から、新NISAがスタートしました。
みなさん、どうされていますか。米国の人たちと比べて、日本の人は、金融資産に占める投資への割合が低いとのことです。米国ではインフレになり金利が上昇しているが、所得も増えたためか消費がおちていないようです。日本では日銀が、いろんな経済指標を参考にマイナス金利解除に向け検討中です。デフレ、金利がほぼゼロの生活に馴染んできた世代では、インフレにどのように対応すればいいのでしょうか。
働いている人は、賃金収入が物価より増加すれば何とかなりそうに思えますが、やっぱり心配ですよね。老後に備えて準備してきた金融資産が貯金のままでは、インフレのもとでは目減りしてしまいますよね。
今年にはいって、日本の株、米国の株が大きく上昇しています。勇気を出して新NISAを始めた人は、ほっとしていることでしょう。
投資の基本は、余裕資金で、長期、積立、分散、低コストが良いと考えられています。なぜか、つぎの例を参考に考えてみましょう。
例1:ある銘柄を100万円で購入し、その後120万円まで上昇したとします。
売りますか。それともそのまま保留しますか。
売却したら、その後、140万円まで上昇していました。
例2:ある銘柄を100万円で購入し、その後80万円まで下落したとします。
売りますか。それともそのまま保留しますか。
決断できず、保留していたら、60万円まで下落してしまいました。
投資にはつい行動してしまう投資心理があると考えられています。その代表例が、損失回避バイアスです。利益と損失は同じ金額でも損失の方を重大に感じる。利益確定は早いが、損切りは遅れる。損切りのルールを決めていても実行できる人はわずかと言われています。つまり、人は同じ金額でも、失うことの方が得ることよりも感情的に影響を受けやすいということです。この心理的価値の差は、約2倍以上と言われています。あなたはどうですか。
その他として、ハウスマネー効果(儲かったあとの投資行動は大胆になる。)現状維持バイアス(一度購入したものは手放したくない。)などがあります。資産運用を長く続けるためには、バイアスに悩まされる心配の少ない自分にあった投資方法の選択が必要と考えます。ドル・コスト平均法は、お薦めの投資方法だと一般にいわれています。なぜなら、買付価格を平準化することができるからです。定額で購入なので、安くなると株数が多く買えるし、高いと少なくしか買えない。さらに、定額で購入なので、心の誘惑に強いとされている「コツコツ型」の引落制度の活用(余裕口座からの自動引き落とし)で意識しないで資産運用ができてしまうからです。
投資のタイミングの選択が大切です。日本の株価は、ついにバブル期を超えてしまいました。投資指標によるとまだ株価は割高では無いとのお話もありますが、しかし、バブル期によく見られる現象で、周囲の多数派と同じ行動をとることで安心感を得ようとする「ハーディング現象(群集心理)」に陥っていないか、投資のタイミングを観察することも大切です。