良いことはいいことだ
こんにちは。リタイヤアドバイザーのタムタムです。
気になったニュースは、「出生急減80万人割れ」でした。30年後の出生数50万人程度になり、そのため日本の人口が1億人を下回る時期も推計の2053年から早まる可能性があるとの見方も出てきています。
少子化で働き手が減れば、年金や介護、医療などの社会保障制度は、社会保険料などの負担増は避けられなくなります。そのためには、「人への投資」を計画し、生産性を上げ、潜在成長率を向上させる必要があります。
人口学には人口置換水準という概念があります。合計特殊出生率がこの水準を上回れば長期的には人口が増加し、下回れば減少します。人口置換水準は2.07です。1989年には、合計特殊出生率が1.57となってしまい、ようやく少子化問題か注目されるようになりました。出産期の女性が多かったため、ピークアウトは2010年まで持ち越しました。現在は出産期の女性が少ないため、合計特殊出生率が2を上回っても回復には時間がかかります。さらに、出産意欲自体が低下していることが大きな問題だそうです。
少子化対策として、子供を出産・育児しやすい環境の整備、子育て支援への取り組みです。「幼児教育・保育の無償化」が、2019年10月から実施されました。出産育児一時金を2023年から増額をすることが決まりました。児童手当として、中学生以下の子供保護者への現金給付増額を検討中です。高等教育修学支援新制度の中間所得層への拡充を2024年度に始める予定もあります。他に、子供の送迎や家での育児をベビーシッターに代行してもらうベビーシッター割引支援制度や育児休業明けで勤務時間を短くして働く人向け現金給付等があり、育児支援情報を知ることです。
海外でも同じような悩みの国の例として、ドイツがあります。1990年代には出生率が一時1.2台まで低下しましたが、2015年以後は1.5台に回復したそうです。男女(ジェンダー)間の家事・育児の平等な分担の促進、例えば、父親の有給育児休暇の促進は大切なキーワードのようです。世界経済フォーラムによると日本のジェンダーギャツプ指数は、158ヵ国中120位だそうです。
日本でやっとその気になった少子化対策が長続きするといいのにね。
高齢者は少子化対策を支援する側になっており、社会保障費への負担増がつづくことでしょう。これは「孫への贈り物」と考えて、何事もいいようにとらえよう。「良いことはいいことだ」明日もきっといい日になりますように。
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