スポーツ吹き矢をご存知ですか?
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2019/07/19 第527号
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【 スポーツ吹き矢をご存知ですか? 】
こんにちは。住環境アドバイザーのMadayoです。
毎回の住環境に関するテーマから今回はちょっと遠ざかりまして、趣味の世界に話を移します。お許しください。
みなさんはスポーツ吹き矢をご存知ですか?”吹き矢”を知らない人はいないでしょう。その吹き矢をスポーツ化したものが”スポーツ吹き矢”です。
どのようなスポーツかといいますと、長さ120cm、内径13mmの樹脂製の筒を口にくわえて、直径24cmのマト(的)に向かって長さ20cmの円錐形の矢5本を吹き飛ばすというものです。言葉だけでは説明が難しいですね。すみません。
競技は3分以内に5本の矢を吹き、的の中心6cmの円内に矢が刺されば7点、さらにその周囲3cmの範囲に刺されば5点、中心から3cm広がるごとに7点、5点、3点、1点と小さくなり、直径24cmの的の外は0点でカウントします。5本全部が中心6cmの中に入れば35点でパーフェクトとなります。競技は、これを6回繰り返して点数を競い、満点が210点となります。これも言葉だけでは難しい。
技量に応じて、5級から7段までの段級位が設定されており、一般の競技は矢を飛ばす距離を6m(メートル)、8m、10mの3段階で行います。また、吹き矢は障がいを持つ人も参加できる競技で、車椅子の人でも可能です。的の中心の高さは160cmに設定しているのですが、車椅子ないしは座って吹く競技者用に130cmの設定があります。
吹き矢は飛ばす勢いをつけるため、腹式呼吸が必要です。とはいえ、肺活量は一般のスポーツほどには必要ではなく、コツはすぐ覚えられます。そのため、健康に良いということから愛好者には年配者が多いのが特徴です。そして的をねらって意識を集中させるため、騒々しい所では競技が成り立ちません。競技中は応援の声など全くなく、おしゃべりさえ注意されるくらいの静かなスポーツです。
健康効果について、日本スポーツウエルネス吹矢協会のホームページからその一部を紹介します。
吹き矢の呼吸は胸式呼吸と腹式呼吸の両方を行う呼吸で、呼吸にかかわる筋肉をすべて活用します。息を静かに細く長く吐き、自然に息を吸い、一瞬止めてから的に向かって「短く一気に」吐き出す特有の呼吸がスポーツウエルネス吹矢式呼吸法で、基本動作を行うことによって、この呼吸が自然にできます。
また、健康効果については個人差・個別差がありますので、全ての人に当てはまるとは限りませんが、以下の効果が期待されます。
・血管のつまりや動脈硬化を予防
・心を落ち着かせ、ストレス解消
・冷え症の改善
・肩こりの改善
・高血圧の予防
・脳の老化の防止
・糖尿病の予防
・内臓機能の活性化
・ぜん息の改善
・腰痛を予防
・免疫力を高める
・美肌、ダイエット効果
・口腔機能の向上による誤嚥性肺炎の防止
・パーキンソン病の症状改善
・腹圧性尿失禁
などなど。但し、あくまで期待されるということですので誤解の無いように願います。
的(マト)に矢が当たった時の爽快感、そして5本の矢が全て中心の7点に入った時に「パーフェクト」と宣言される充実感。一度覚えたら病みつきになること間違いなしです。矢を吹く時(雑念を払って)の的に向かう集中力が要求され、静かな中にも自分と向き合って楽しむことのできるスポーツだと思います。あまり知られてはいませんが、近くの公民館などで楽しんでいる方が多数おられると思います。
現在、スポーツ吹き矢の競技は、一般社団法人日本スポーツウエルネス吹矢協会によって公認されたものが正式競技となっております。一度ホームページをご覧になってみてください。近くの練習場も見つかると思います。
ホームページ:https://www.fukiya.net/index.php
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